読書感想
図書館で借りた本。2017年発行。 最初に私が期待していたのは、名探偵競演アンソロジーというか、各作家がそれぞれ手持ちのシリーズ探偵の短編を出してくるというものだった。 7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス フN- 1) 作者:綾辻 …
ミステリ作家がデビュー前に書いた小説を集めたアンソロジー。 だいたい作家というものはいつもネタに困っているので、デビュー前に書いたものでも使えるものは再利用するものだ。 そうして再利用されずに残ったデビュー前の作品が集まっている。 なのだが、…
図書館で借りた本。 そしてまだ読み終わっていないのだが、次の予約者がいるのでそろそろ返却しなければならない。まあ、予約していた本がまとまって回ってきたので読むのが遅れたとも言える。 また、そのまとまった本の中で後回しになったのはそれなりの理…
はてブのホッテントリで見て、図書館で借りた本。 この本は私としてはお勧めできない。 原書出版当時の動物行動学的な知見をユクスキュルが独自の観念でまとめて紹介しようと試みた本。 生物から見た世界 (岩波文庫) 作者:ユクスキュル,クリサート,日高 敏隆…
基本的には1992年のフジサンケイグループのクーデターの話。 メディアの支配者(下) (講談社文庫 な 79-2) 作者:中川 一徳 講談社 Amazon で、下巻は上巻の続きで鹿内信隆が権力を確立増大させていく過程が描かれる。次に信隆の長男の鹿内春雄が二代目として…
フジテレビの一連の騒動の時に、この本が面白いと紹介されていたので、図書館で予約してようやく順番が回ってきたので読んだ。 2005年出版の本。まだ上巻だけ。下巻の順番が回ってこない。 面白い。けど、腹が立つというかうんざりする話だ。 メディアの支配…
図書館で借りた本。 前に読んだ完全犯罪大百科に採録されていた怪盗ゴダールの話ということで検索して図書館で借りたのである。 これがまあなんとも悩ましい本であった。 怪盗ゴダールの冒険 (ミステリーの本棚) 作者:フレデリック・アーヴィング アンダース…
図書館で借りた本。 北野勇作がtwitterで書いていた作品からの書籍化。 ほぼ100文字のSF……というか、幻想的私小説というか。俺の印象ではなんとなくつげ義春の漫画に近い気がする。 1作100文字だから、サクサク読めるかと思ったが、そうではなく結構続けては…
図書館で借りた本。 途中まで読んで面白くなかったので返してしまった。 だいたいアマチュア科学者とプロの科学者の分け方も明白じゃないし。 偉大な、アマチュア科学者たち 作者:ジョン マローン 主婦の友社 Amazon
図書館で借りた本。 短編集かと思ったら、怪盗フォー・スクウェア・ジェーンの一連の事件と正体までを描いた中編小説だった。最初はあまりにもあっけなく事件が終ると思ったが、正体とか復讐とかそういう方が話の中心だったようだ。 変装の名人みたいな描写…
カルノー登場。そしてジュールとケルヴィン卿も。 個人的なことであるが、私は高校の時にカルノーサイクルのP-V図が全然分からなかった。というのも、私の頭の中には蒸気機関のイメージがあって、つまり液体の水が蒸気になってそれがまた冷やされて水に戻る…
図書館で借りた本。面白かった。 マイクロ波化学。電子レンジ的に加熱する方法。触媒(だけ)を加熱することで反応が促進されるとか。熱反応だけど、いろいろピンポイントで熱したり出来るところで応用が利く。磁界変動で磁性体を熱することも出来る。 テラ…
一度返したけど、また図書館で借りた。 第3部 熱量学と熱量保存則 ラプラス(ピエール=シモン・ラプラス)登場。 だがその前に、クロフォードの動物熱理論というのがある。これは、恒温動物の体温維持のための熱の発生が呼吸によるものであるという考えであ…
図書館で借りた本。 前半は面白く読んだのだが、後半は蛇足のような気がした。 「貨とは金・銭・布帛」とあって、無知な俺は知らなかったけど、麻布や絹布が貨幣として使われていたというあたりまでは面白かった。 ただ後半の人々の暮らしみたいな部分は、作…
図書館で借りた本。 ミステリだと思って読み始めたら、なんかミステリじゃないっぽい、かと思ったらやっぱりミステリだったみたいな感じだった。 最初の方で日常の謎みたいなことがほんのちょっとあっただけで、なんと殺人事件が起こるのは(文庫版じゃなく…
図書館で借りた本。面白い。 副題のー『倫理』論文における資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊ーに書かれている『倫理』というのは、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』のことである。この本の中で『倫理』と言ったらそれのことである。 こ…
図書館で借りた本。 第1部を読んでいる時には、そんなに感じなかったけど、この本はトマス・クーン的な科学史の側面もある。 熱学思想の史的展開1 ──熱とエントロピー (ちくま学芸文庫) 作者:山本義隆 筑摩書房 Amazon 特に印象に残ったのが、質量保存則に…
図書館で借りた本。聖者じゃなくて修道僧だけど、しばしば神父さんと呼びかけられる。ファーザーじゃなくて、ブラザー。 聖者に救いあれ (1982年) (角川文庫) 作者:ドナルド・E.ウェストレーク 角川書店 Amazon そして俺にとってウエストレークはドートマン…
図書館で借りた本。2022年のネビュラ賞受賞作品らしい。 読み始めての印象は、日本の劇場版アニメみたいだというものであった。主役の3人の女性がアニメの戦闘美少女みたいなのだ。 主役のファトマはエジプトの錬金術・魔術・超自然的存在省のエージェントの…
森下一仁先生の本。 「エルギスキ」へと向かう旅という意味であって、「エルギスキヘ」の旅ではない。SFマガジン1991年6月号から1994年12月号まで間欠的に連載された後、長らく書籍化されていなかったが、今回クラウドファンディングで書籍化された本である…
図書館で借りた本。 なるほど分からん。 どうも著者の一般向けの説明と専門的な知識の間のギャップに俺の半端な知識が嵌まってしまって、著者の説明が厳密ではないことは分かるのだが、それが実際に専門的な表現ではどうなるのかが分からんので気持が悪い。…
まだ第1部しか読んでいないのだが、ともかく情報量が多いので最後まで読み終った頃には第1部の感想を忘れている可能性が高い。そこで第1部だけで感想を書いておく。(ネタの水増し) まず、私が熱力学の本を読もうと思ったのは、量子論のプランク定数の絡み…
図書館で借りた本。 なかなかバラエティに富んだ内容で面白かった。 まず、著者の旅行記というか旅行エッセイというか、まえがきからそういうのが書かれている。 証明の探究 増補版 (共通教育シリーズ) 作者:日比孝之 大阪大学出版会 Amazon それから、中学…
図書館で借りた本。大変面白かった。 この本の内容 著者によるとこの本はマックス・ヴェーバー研究の「伝記論的転回」であるという。基本的にはマックス・ヴェーバーについての批判的な本のように思える。そして、これは伝記のように年代順にマックス・ヴェ…
図書館で借りた本。 叙述トリックの名手とかいう話を聞いて検索して借りたのである。 表紙に綾辻行人、伊坂幸太郎、小野不由美、米澤穂信編って書いてあるけど、それぞれ1作ずつ出し、それ以外も綾辻行人が選んでまとめたということのようだ。 確かに叙述ト…
図書館で借りた本。 タイトルに教科書と付いているが、堅い本ではなくエッセイに近い。また厚さも3.5cmと分厚いが、紙質の影響であり、ページ数は400ページ。しかも311ページからはQ&Aとなっていて質問が大きなフォントで1ページに解答も大きなフォントで1ペ…
図書館で借りた本。 ファン向けのメディアミックスシリーズ解説本。 ESメンバーの一枚イラストでデクステラとシニストラが完全にBLになっている。 それはともかく、こうして本になったものを見ると設定過剰という印象である。そこがよい。SFとしてもナノマシ…
図書館で借りた本。 見ざる、言わざる、聞かざるの三猿の土産物が世界中で売っていることから、三猿の起源は日本ではないかも知れないと著者は考えた。 世界の三猿: その源流をたずねて 作者:飯田 道夫 人文書院 Amazon 庚申待あたりまでは面白かったが、ア…
図書館でなんとなく借りた本。 1959年のBOACスチュワーデス殺人事件についての本である。 この本は神父が犯人だという前提で書かれている(ただし、犯人とは書いていなくて重要参考人という呼び方をしている)のだが、俺としては神父はシロという印象を持っ…
図書館で借りた2009年出版の本である。なぜ今石炭の本を読むのか。わからん。 この本でも当然地球温暖化の問題や二酸化炭素排出の問題は取り上げられている。そうは言っても、2035年までに石炭火力発電を全廃するとG7で決議されるとは、まさか著者たちも思っ…