ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想

読書感想:家畜化という進化

私の知識が更新されていないせいで、情報量が多すぎて感想が書きにくい。 英語版が2015年という新しい本であり、進化についての新しい考えが紹介されている。以下の用語解説は私の理解のためのものなので正確ではないかも知れない。 エヴォデヴォ(evo dvo):…

読書感想:宇宙探偵マグナス・リドルフ

ジャック・ヴァンスの短編集。実に素晴らしい。 宇宙探偵となっているが、トラブルシューターという設定らしい。もっとも、事件解決を依頼されて仕事をする話だけでなく、個人的な理由で行動する話も含まれている。マグナス・リドルフは白髪白髭の老紳士にし…

読書感想:椿井文書

興味深い。 需要に対する供給としての偽書だろうなぁ。椿井政隆はかなりシステム的に大量の偽書を作成して売り込んだ人であり、かつ趣味的な部分もあるようだ。 俺なんて、神社仏閣の縁起なんてものは全部が全部眉唾だと思っているので、偽書でも驚かないが…

読書感想:深海生物テヅルモヅルの謎を追え!

たいへん面白かった。 若手分類学者(学生)の博士号取得奮戦記という感じの本であり、「動物のお医者さん」のような面白さがある。 この本を手にとった理由は、テヅルモヅルという語感の良さである。ナンジャモンジャ的な名前ではないか。ケセランパサラン…

読書感想:禍記

まがつふみ 長編かと思ったら短編集だった。ダジャレはほとんどない。やはり田中啓文の本領は長編かな。あるいはダジャレ。 禍記 (角川ホラー文庫) 作者:田中 啓文 発売日: 2014/12/18 メディア: Kindle版

読書感想:蚊

蚊についてのかなり学問的な本。 蚊 第2版 作者:池庄司 敏明 発売日: 2015/07/18 メディア: 単行本 様々な研究が蚊を殺すこと(や忌避すること)に結びついているのが面白い。まあ、そうしないと研究費が出ないのかも。 病原菌やウィルスにとって、吸血して…

読書感想:人口の中国史

うーん、よく分からんかった。 著者独自の合散離集という歴史サイクル分類を、ああ独自概念ねと思って無視して読んだのがいけなかったのかも知れない。 更に、人口の記録についても、前半の古代中国についてはその土地に住んでいる人ではなくて、文明に属す…

読書中断:アキレス将軍暗殺事件

ファンドーリンの事件簿シリーズ。 今回は日本から帰ったファンドーリンが将軍の死について捜査する話。なんだが、日本で悪いものを身に付けたようで忍者の真似をしたり、ヤクザを子分にしていたりする。とても漫画的というかカリカチュアというか。 作者の…

読書感想:クモはなぜ糸をつくるのか?

副題は「糸と進化し続けた四億年」 うーん、俺は「なぜ」のつくタイトルは「釣り」タイトルだと思うんだよね。例えば、このタイトルだと「本当に蜘蛛は糸を作るのか?」という疑問が浮かぶ。その手の釣りタイトルをたくさん見てきたので。 クモはなぜ糸をつ…

読書感想:リヴァイアサン号殺人事件

ファンドーリンの捜査ファイルシリーズ。またしても不満。 ファンドーリンは登場するけれど、視点人物ではない。この話は、ある事件の容疑者たちが、代わる代わる日記や手紙などでリヴァイアサン号の航海の記録をしていくという形で書かれている。記述者のな…

読書感想:トルコ捨駒スパイ事件

うーん、今回はいまひとつだった。まずスパイ小説ではない。スパイは登場するけれど。そして最大の問題が、ファンドーリンが活躍しないということ。いや、活躍はしてるんだけどあまり表面に出ないというか何というか。 この小説の主人公はワーリャという進歩…

読書感想:動的平衡

タイトルに惹かれて借りたが、タイトル詐欺というか、タイトルが悪い。このタイトルでは対象読者に届かない。 まあ生命に関するエッセイ集ともいうべき本であり、対象読者はあまり科学を知らない人。書いているのは科学者だが、独断が多いという印象だ。言っ…

読書感想:わたしは哺乳類です

「母乳から知能まで」って副題だけど、「金玉袋から脳まで」って感じだ。 1章が陰嚢(金玉袋)の話で、金玉がぶら下がっている理由というかそのへん。広く知られた冷却説に対する反論と他の有力な説を紹介している。でも結局はどれという決め手はない。 2…

読書感想:堕天使殺人事件

これは実に面白かった。 主役のファンドーリンがちゃんと頭がいい人間でよい。ついでにハンサムで身体能力も高いのだが。頭が良いといっても天才ではなく、騙されるけどあとで気がつくというか。 作者はボリス・アクーニンで、このアクーニンというペンネー…

読書感想:休眠の昆虫学

私の内部の厳密な定義では読書ではない。 これって、論文になっていない結果が結構書かれていて、その点で意味があるのかも知れない。一つ一つの研究は割と短いし、結果も必ずしも明瞭ではない。 まあ、研究しても論文にならないってことは、結構あるらしい…

読書途中:休眠の昆虫学

難しい本です。総説ではなくて各論というか、個別の昆虫の休眠について、かなり専門的なことが書かれている。論文集というのが近いかも知れない。 どうも昆虫の休眠は独立に何度か獲得された形質らしい。しかし厳しい季節を生き抜くという目的は同じなので同…

読書感想:編集者を殺せ

ネロ・ウルフもの。 ネロ・ウルフという探偵の名前は聞いたことがあったが、作品を読むのは初めて。安楽椅子探偵という話だが、確かにネロ・ウルフは安楽椅子探偵なのだが、小説は安楽椅子探偵ものではない。 というか、この小説の主役はネロ・ウルフではな…

読書感想:地衣類のふしぎ

どうも小説を読む気にならなくて。アメリカ大統領選後の悪あがきや、大阪市廃止住民投票後の悪あがきを見てよその地区のおれが鬱々とすることに何の意味があるのか、という気もするが、まあ意味があるから鬱々するわけではないのである。 でどんな時でも読め…

読書感想:動く標的

これを読んで気づいたのだが、私はこれまでハードボイルド探偵小説を読んだことがなかったようだ。有名な作家の名前はなんとなく知っていたりするが、読んだ記憶がない。たぶん興味がなかったのだろう。本家はもちろん、大藪春彦も読んだことがない。いや、…

読書感想:ロジャー・マーガトロイドのしわざ

なんか有名な人の作品らしいんだけど、私は作者を見たことも聞いたこともない。そしてクリスティのアクロイド殺しのオマージュらしいのだが、そっちも読んでいないのである。 そういう前提で、この本を読んだが、ふつうに娯楽作品として面白かった。まあ、鬱…

読書感想:おばちゃまはシチリア・スパイ

ミセス・ポリファックス・シリーズ。 読み始めてから、なんかのれなくて、おれもこのシリーズに飽きたのかと思っていたけれど、最後まで読んだ結果、シリーズが変質したのだと思った。 今回、確か、死人が出ていない。おばちゃまがひどい目に会っていない。…

読書感想:葬儀を終えて

クリスティのポアロもの。 騙されたー。この謎は分からなかった。まあ、分かってれば犯人も分かったわけだが。 しかし、長いんだよなぁ。この手のミステリで長いということは、つまりミスディレクションが長いということで、そりゃあ、延々とミスディレクシ…

読書感想:おばちゃまはアルペン・スパイ

最近はまっているミセス・ポリファックス・シリーズ。 面白い。人は死ぬし、おばちゃまは撃たれる。けれども基本的にはユーモアもの。 今回はスイスの高級療養所で盗まれたプルトニウムを探す任務。やばい。 今回はおばちゃまのロマンスというよりも、他人の…

読書感想:おばちゃまはサファリ・スパイ

ミセス・ポリファックス・シリーズ。 もてもてのおばちゃま。前半はもてもてとサファリ観光だったが、後半になると例によって捕まってしまう。尋問にでたらめを答えるのはおしゃべりキャラの常道とはいえ、マイルズ君っぽくてよかった。 時代が古いという点…

読書感想:死者のあやまち

クリスティのポアロもの。 作者クリスティの分身とも言われる作中の探偵小説作家の「何か起こりそうな気がする」という依頼によって、殺人の起こる前に現場に入ったポアロ。 であるが、ポアロは殺人を未然に防ぐために指一本動かさない。まあ、ポアロの性格…

読書感想:おばちゃまは東欧スパイ

ミセス・ポリファックス・シリーズ。やはり面白い。 今回の舞台はブルガリア。もちろん、冷戦期。今回はガイドの監視下で東欧観光するアメリカ人の自分勝手な行動によってガイドが迷惑を被るというか、監視されていて見たいものも見れないというアメリカ人と…

読書感想:おばちゃまは飛び入りスパイ

ミセス・ポリファックス・シリーズの1巻め。子どもたちは独立して別のところで暮らし、夫とは死別したミセス・ポリファックスが子供の頃からなりたかったスパイに志願して、手違いからクーリエの仕事を任されてしまう。 おばちゃまの状況はコメディなのだが…

読書感想:複数の時計

クリスティのポアロもの。 ミステリーとして優れているとは思えないが、小説としてはまあ面白い。ポアロはほとんど登場しないで最後に謎を解くだけの役。ポアロによるミステリー評が面白いという説もあるが、評されているミステリーをそんなに読んでいないの…

読書感想文という宿題をどうやっつけるか

anond.hatelabo.jp という増田があったので、便乗して書くものである。ちょとブクマしたけどね。 これは読書感想文など書きたくないが、宿題だから嫌々ながらも書かなければならない可愛そうな子供向けの手引である。重要なのはいかに時間をかけず、頭を使わ…

読書感想:おばちゃまはイスタンブール

はっきり言って面白い。 タイトルが日本語として変というかうなぎ文みたいだが、これはシリーズの二作目で一作目は「おばちゃまは飛び入りスパイ」というもの。図書館に一作目が置いてなかったので二作目から借りたのである。 スパイものだが、主役はおばち…