ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想

読書感想:白銀の墟 玄の月(二巻三巻)

二巻と三巻を読んだ。実は図書館で予約して借りて読んでいるのだが、どういうわけか三巻が先に回ってきたので、三巻を読んでから二巻を読んだ。 ストーリーとしてはゆっくりしている。動きがあるのは三巻の終わり頃なので、二巻は読まなくてもストーリーは分…

読書感想:天龍八部 第七巻 激闘少林寺

いよいよ、大詰めになって来ました。 少林寺に主な登場人物が集まってきて戦ったりする。主役義兄弟の初めての共闘。そして読者には死んでないことがはっきりと示されていた人や、読者にも死んだように思えていた人が生きていたことが分かり、この小説の伏線…

読書感想:マップメイカー(上)

上下巻の上巻だけで感想を書くのは珍しいんだけど、下巻を読むかどうか迷っているので。 マップメイカーというのは地図を作る人ということだけれど、この本に出てくる主な地図はいわば魔法の地図である。それはGoogle Earthみたいな地図、あるいはヴァーチャ…

読書感想:天龍八部 第六巻 天山奇遇

第六巻はほとんど虎竹の話。そして、ロリババア登場、その名も天山童姥(てんざんどうぼ)。名前通りですよ。年齢96歳、姿は10歳程度、口調は老女。現代でも通用する典型的なロリババアですね(翻訳時に現代のロリババアを意識して翻訳した可能性はある)。…

読書感想:天龍八部 第五巻 草原の王国

全体の中盤、第二の主人公蕭峯が宋を出て女真、遼で活躍する前半から、S女とM男のSMを中盤に挟んで、後半から第三の主人公虎竹と第四の主人公慕容復が登場する。慕容復は名前だけは二巻から登場していたけど、本人が登場するのはこの五巻から。いろいろ…

読書感想:天龍八部 第四巻行路茫々

強くて気持ちのいい男、蕭峯に襲いかかる運命と罠。という感じで謎の敵を追いかけるのだが、第四巻で一応その話は一区切りがつく。それにしても、よく人が死ぬ。なぞの敵がどんどん人を殺すだけでなく、蕭峯も結構殺しているような。 そしてこのシリーズのト…

読書感想:天龍八部 第三巻運命の激流

おお、ここで第二の主人公、喬峯登場。これはまさに武侠小説の主人公にふさわしいいい男。酒に強いというのはまあテンプレではあるが。侠の中の侠だな。と思ったら、大変な困難に出会うことになる。これはなかなかつらい。俺がこれまでに読んだエンタメ小説…

読書感想:天龍八部 第二巻王子受難

金庸の新聞連載小説。大衆娯楽小説なので前巻の終わりあたりから色っぽい展開になっている。主人公の段誉が美女と二人きりで密室に閉じ込められて子作りをしろと命令され、媚薬を飲まされる。って美少女文庫か、いっそエロゲと言っても過言ではない。 このと…

読書感想:天龍八部 第一巻剣仙伝説

天龍八部は射雕英雄伝から始まる武侠小説のシリーズの第三部である。 追記:これは間違い。射雕英雄伝から始まる武侠小説のシリーズの第三部は倚天屠龍記である。追記終わり。 しかし、射鵰英雄伝と神雕侠侶が登場人物も時代も繋がっているのに、天龍八部は…

読書感想:白銀の墟 玄の月

ようやく読み始めた十二国記の「白銀の墟 玄の月」。その1巻。 泰麒の話はどれもスローテンポな気がする私。十二国記本編は景王である中嶋陽子の王の話と、泰麒である高里要の麒麟の話だと思うのだが、麒麟の方はどうもまどろっこしい感じがある。王には決断…

読書感想:ヴァンパイア・コレクション

吸血鬼アンソロジーであるが、読み終わってない。第一部の「古典的吸血鬼」しか読んでいない。 いやあ、いつも最近のラノベに不満ばかり書いているが、こうして古い小説を読んでみると訳は新しくても、やはり読みにくいのである。これは単に読書力が衰えてい…

読書感想:からくり探偵

オムニバス短編集。大正時代を舞台にしたミステリである。全体の話としてはよい。個別の事件は問題あり。 からくり探偵・百栗柿三郎 (実業之日本社文庫) 作者:伽古屋 圭市 発売日: 2015/05/15 メディア: Kindle版 全体として、タメがない。読者への挑戦状は…

読書感想:図書室の魔法

原題は「Among Others」。原題の方がいいだろう。15歳のSF好きの少女モリの日記という形式で語られる物語。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、英国幻想文学大賞受賞って書いてあるけど、そんなに期待しない方が良い。 むしろ、「バーナード嬢曰く」や「今日の早川さ…

読書感想:春期限定いちごタルト事件

なんとなく図書館で借りた本。アニメ「氷菓」の原作者の作品。氷菓とは違う作品だけど、雰囲気的には似ている。まあ、女の子の設定が違うけど。 やはり年老いたおっさんには、青春ものはこっ恥ずかしくて無理があった。 春期限定いちごタルト事件 (創元推理…

読書感想:宇宙探偵ノーグレイ

またしょーもない本を読んでしまった。連作短編みたいな形のもの、田中啓文のしょーもない系の作品である。連作短編中の1作めのオチを読んだ時に、これは連作の最後にシリーズのオチみたいなのがあるなと思ってしまったので、結局最後まで読んでしまった。…

読書感想:イヴリン嬢は七回殺される

結果的に言えば、エンタメとしてかなり面白かった。 私はこういう変にひねった設定のミステリはそんなに好きではないのである。ルールを変えて、読者がルールに慣れていないことでトリックを分かりにくくしているのではないかと疑ってしまうからである。そん…

読書感想:オリエント急行はお嬢様の出番

私のお気に入りの「英国少女探偵の事件簿」シリーズ。今回はなんと計画殺人である。そしてこのシリーズは、登場人物が出版されたばかりのクリスティのミステリーを読んでいるのだが、もちろん今回は「オリエント急行の殺人」を読んでいる。 いやあ、シリーズ…

読書感想:失われた過去と未来の犯罪

ミステリーではなくてSF。第一部は面白かったが、第二部は私の好みではなかった。そもそも記憶=人格みたいな哲学的考察を私は好まない。というのは、私は他人と比べて記憶力が格段に劣るという自覚があるからで、記憶=人格を認めるには都合が悪いのであ…

読書感想:クララ殺し

車椅子の少女クララというのは、作者のジョークというかミスディレクションというか、この話とは関係なくて、「くるみ割り人形」が基本になっている。でも、「くるみ割り人形」をよく知らないんだよね、俺は。前作の不思議の国のアリスに比べれば知っている…

読書感想:貴族屋敷の嘘つきなお茶会

英国少女探偵の事件簿2。 天才ではない探偵。むしろ少女らしい偏見と制限を乗り越えて犯人を探すところが面白い。まあ犯人もあまり賢い訳ではないし、また、犯人でない人たちもあまり賢くない。 前回よいと思った容疑者を消し込む探偵メモは2回しか、書か…

読書感想:藻類30億年の自然史

これは素晴らしい。藻類についての本だが、副題の「藻類から見る生物進化・地球・環境」という通り、単に藻類についてのエピソード的な本ではなく、進化とくに酸素発生型光合成生物の進化についての本であり、それゆえに地球と環境についての本でもある。 進…

読書感想:アリス殺し

小林泰三らしいよく出来た本。「不思議の国のアリス」をネタにした本はたくさんあるけれど、この本は俺の意味においてとても「不思議の国のアリス」らしい。つまり、人々の会話が実に不条理であるという点において、まさに不思議の国のアリスである。言葉の…

読書感想:お嬢様学校にはふさわしくない死体

はっきり言って、最高ですよ。素晴らしい。傑作。 1934年のイギリスの女子寄宿学校が舞台のミステリー。私はパズルミステリーが好きだけど、この作品はそんなにパズル性は強くない。なんといっても探偵は寄宿学校の生徒だし。そこそこヘッポコな探偵で推理の…

読書感想:土方美月の館内日誌

恋愛小説。短編集かと思ったけど、そうではなくてひとつの作品。物が神隠しにあう。まあ、アミニズムの世界ではそういうこともあろう。遠野物語を引用したいだけの人生だった。家政夫っぽい男性と少し年上のお金持ちっぽい女性との恋愛。中に詰め物が入った…

読書感想:浜村渚の計算ノート

キャラクター小説としてみると、キャラが立っていない。作者や他の登場人物から外見はかわいいが、考えていることは宇宙人のように理解できないキャラとして描かれている。なので理解できないキャラなのだが、そこでそのキャラの卓越性が示されればキャラが…

読書感想:うちの執事が言うことには

執事分99%のラノベ。たぶん、BL的な関係性ものとして読むべき作品だろう。表紙には描かれていない老執事が執事王で、若い執事と若い主人はどちらも老執事ラブ。そこから始まる若い主従のすれ違いラブラブストーリー。執事と主人のBLというだけで悶え死ぬとい…

読書感想:元年春之祭

なんか中文ミステリということらしい。俺のTLで話題になっていたので。漢籍の引用が凄い。なんというか、京極夏彦の妖怪薀蓄を漢籍薀蓄に変えたような作品。私程度の生半可な知識では圧倒されるばかりである。そして百合。そしてSM。 いや、SMは違うかも…

読書感想:貧乏人の経済学

図書館で借りた本である。ノーベル経済学賞発表後にツイッターで言及されていたので。 なんと誤変換が見当たらない。すごい速さで雑な訳文を大量に出す訳者という印象だったのだが。 2019年のノーベル経済学賞受賞者三人のうちの二人の共著の本。実験経済学…

読書感想:ファイトクラブ

暴力と恐怖の話。映画になっている。作品としては傑作。だが、私の好きなタイプの作品ではない。最後のあたりはやや安直な気もする。 作者あとがきは言い訳。まあ、小説の影響力なんて大したことない。世界へ影響を与えたのは映画だろう。 解説はつまらない…

読書感想:三体

図書館での貸し出しの順番が廻ってきて、ようやく読めた。これを読めというプレッシャーを強く感じていたのである。 中国人作家のSFで、英語版がアメリカのヒューゴー賞を受賞した作品である。 三体 作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ …