ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想

読書感想:王都の二人組

なろう系の影響が海外作品にも……そんな訳ははない。 訳者あとがきの最初に作者の言葉が引用されている。 「昨今のファンタジイって長いし暗いし重いし、読んでいて肩が凝っちゃいませんか?」 これで嫌な予感がしたんだけど、まさにそうであった。俺にとって…

読書感想:猫ノ眼時計

津原泰水の短編集。 またしても短編集だと気づかずに読んでしまった。登場人物が共通しているからというのもあるが、なんかこう全体でなにかありそうな気配がしているので。 短編集だと気づいたのは、最後の年表で、同じ主人公(猿渡)で別の話があるとわか…

読書感想:ルピナス探偵団の憂愁

津原泰水祭り開催中。 ああ、知らなかったけどこれはルピナス探偵団シリーズの二冊目の短編集だったのか。佳作。 いや、おれ2つ誤解していて、まずこれが短編集だと思わずに、ひとつの長編だと思っていたということ。そして二冊目だと思わなかったこと。 そ…

読書感想:妖都

なんとなく、津原泰水を読もうかなと思って。 うーん、よく分からんかった。妖都東京の話とすると、ラストは納得できるような気がする。しかし、なぜ東京(だけ)なんだというところがよくわからん。 ふつうの人には見えないけど、物理的な力をもつ死者とい…

読書感想:ひらいたトランプ

アガサ・クリスティの有名な小説。読んだことなかった。まあ、あまり良くなかった。こういう性格の人はこういう犯罪をしないとかそういう話だったので。 ブリッジでグランドスラムの達成はもちろん難しいのだが、グランドスラムをビッドすることもまた難しい…

読書感想:スペシャル・ブレンド・ミステリー謎002

宮部みゆき編のミステリー傑作選。1971,1981,1991年傑作選からの選択。綾辻行人編が本格だったのに対して、宮部みゆきは社会派というか怪談風というか。 やはり都筑道夫はうまい。そして森村誠一は森村誠一だった。というか1971年の企業研修の問題がいまでも…

読書感想:スペシャル・ブレンド・ミステリー謎009

綾辻行人選、日本推理作家協会編の短編集。1978,1988,1998年の傑作選から綾辻行人が選ぶ8編という意図がよく分からない。やはり短編集は好きな作家のものを読むか、それともある年の傑作選を読むか、そうでないにしても倒叙とかのテーマ別を…

読書感想:六枚のとんかつ

バカミスというので読んでみた。 ところで私は最近、「レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~」というアニメを見ているのである。なので、この程度の小説では怒らない。 というか、連作短編のふりをして実は最後に落ちがあるのではないか…

読書感想:奇貨居くべし

宮城谷昌光の小説は何作か読んだことがあるのだが、ここ十年くらいは読んでいなかった。久しぶりに読んだのがこの「奇貨居くべし」である。 まあ、面白いのは確かなんだけど、そんなにノレなかった。第一に宮城谷氏は儒教思想推しである。まあ中国の話である…

読書感想:紙の動物園

ケン・リュウのSF短編集。問題提起型とも政治的とも言える。その意味ではル=グィンやティプトリーの作品にも似ている。しかし、ル=グィンやティプトリーと違うのは、ケン・リュウが東洋系の男性という点であり、さらにプログラマーというところまで読者で…

読書感想:竜に選ばれし者イオン

なんちゅうか、違和感MAXなんだけど、面白いとも言える。まず、第一に書いて置かなければならないのは、「竜に選ばれし者イオン」は続き物の前編であるということである。全然終わっていない。 竜に選ばれし者イオン(上) (ハヤカワ文庫FT) 作者: アリソン…

読書感想:影の棲む城

ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのSF三賞受賞作品。まあ、面白いのは確かだけど、そこまで面白いかというとそれほどでもないような。神に文句を言いながらもなんだかんだで使われてしまうイスタ国大后。まあ、これも恋愛小説ですね。やはり最初の方で相手…

読書感想:影の王国

ビジョルドの五神教シリーズ。シリーズ2作目を飛ばして3作目を読んだ。確かに面白いのは面白いんだけど、期待ほどではなかったというか。最後はちゃんとまとまるんだけど、そこまでの駆動力が弱い気がする。最後のまとまりも、このシリーズを読んでいれば…

読書感想:魔術師ペンリック

ビジョルドの五神教シリーズ。美形の主人公の軽いミステリー風の中編が三つ入った本。マイルズ君シリーズでいうとイワンっぽい。ミステリーと言うほどミステリーではない。殺人事件が起こったりするけど。 それから現代人から見たファンタジー世界の悩みであ…

読書感想:チャリオンの影

マイルズ君シリーズの最終巻を読んでからしばらく経つわけですが、まあ、なんとなくビジョルド読みたいなという気になってきたわけです。 チャリオンの影 上 (創元推理文庫) 作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,鍛治靖子 出版社/メーカー: 東京創元社 …

読書感想:ぼくが死んだ日

うーん、子供向けのホラー? ぼくが死んだ日 (創元推理文庫) 作者: キャンデス・フレミング,三辺律子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2017/03/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 子供たちの幽霊が一人ずつ自分が死んだ事件を語ると…

読書感想:神鵰剣侠

神鵰剣侠というのは日本での題名で、原題は「神鵰侠侶」、1巻めに題名を変えた理由が書いてあったけど、まあ、わざわざ変えるほどの理由でもない。これは「射雕英雄伝」の続編なので「神鵰」と付いているけれど、この神鵰が登場するのは3巻の終わり頃で、…

読書感想:楽園への疾走

SFカテゴリに入れたけど、SFじゃないかもしれん。まあJ・G・バラードだし。たぶん、傑作。 楽園への疾走 (創元SF文庫) 作者: J.G.バラード,J.G. Ballard,増田まもる 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2009/03/31 メディア: 文庫 購入: 2人 クリッ…

読書感想:射雕英雄伝

金庸の長編武侠小説である。面白い。金庸は日本で言うなら吉川英治か司馬遼太郎かという感じである。いやこの二人はかなり違うけどさ。 射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫) 作者: 金庸 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2005/07/01 メディア: 文庫 …

読書感想:グリュフォンの卵

俺にとってスワンウィックは「大潮の道」の作者なんだが、この短編集「グリュフォンの卵」は結構いろいろなタイプの作品が入っている。 グリュフォンの卵 (ハヤカワ文庫SF) 作者: マイクルスワンウィック,Michael Swanwick,小川隆 出版社/メーカー: 早川書房…

読書感想:未必のマクベス

面白かった。確かに面白かった。 未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA) 作者: 早瀬耕 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/09/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る のだが、どこが面白いのかよく分からない。まあ、殺人があったりはするのだが、主…

読書感想:数独を数学する

実はまだ半分しか読んでいない。いやあ、出題されている問題を全部解こうとか思ったら、時間がかかって、そして手に取らなくなってしまって。 やはり読書は適当にやるのがいいのかも。 というわけで、なかなかに読み応えのある本だ。 「数独」を数学する -世…

ネタバレ読書感想:宇宙に「終わり」はあるのか

十年に一度くらいは最新宇宙論を読んで知識を更新したい。 宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス) 作者: 吉田伸夫 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/15 メディア: 新書 この商品を含むブロ…

読書感想:数秘術大全

はぁ、厚い本だった。いや、それほどでもないか。 数秘術大全 作者: アンダーウッド・ダッドリー,森夏樹 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2010/02/11 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る これは数秘術批判の本である。だが…

読書感想:数学者のアタマの中

数学に関連した内省的エッセイ。 数学者のアタマの中 作者: D.ルエール,David Ruelle,冨永星 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/04/23 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (7件) を見る 比較的高度な内容かも。グロタンディークの話…

読書感想:「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしブックvol9

図書館で借りた本。最近どんなミステリが流行っているのかと思って借りたのだが、どうもピンと来なかった。日常の謎系が二作と、警察物が三作、そしてなんだかわからないのが一作。なんだかわからないのは、連載中の一部で探偵役はいるけど、なんだか訳のわ…

読書感想:江戸川乱歩の推理教室

図書館で借りた本。ミステリー資料館編で、江戸川乱歩が関わって編集されただいたい二十枚の短編でパズルに特化した作品集。 江戸川乱歩の推理教室 (光文社文庫) 作者: ミステリー文学資料館 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2008/09/09 メディア: 文庫 ク…

読書感想:鍵のかかった部屋

図書館で借りた本。貴志祐介の密室ミステリ短編集。 鍵のかかった部屋 (角川文庫) 作者: 貴志祐介 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/04/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (22件) を見る…

読書感想:悪夢はダブルでやってくる

主人公は「あなた」の実験小説。(ただし、あなたは男) 悪夢はダブルでやってくる 作者: 浅暮三文 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2005/01 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (13件) を見る とは言え、実験小説としては十分に読みやす…

読書感想:ダィテス領攻防記5

もはや惰性で読んでいる本。5巻は結婚関係の話だけです。サブキャラ掘り下げとも言う。 ダィテス領攻防記〈5〉 (レジーナブックス) 作者: 牧原のどか,ヒヤムギ 出版社/メーカー: アルファポリス 発売日: 2015/06/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ …