ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想:フィデリティ・ダヴの大仕事

図書館で借りた本。 女怪盗フィデリティ・ダヴの短編集。怪盗というか詐欺師の方が近いような気もするが、いろいろ盗んでいるので怪盗か。 フィデリティ・ダヴはとにかく美人らしい。そして天使のような微笑とか、聖女のような姿とか形容される。悪党から盗…

アニメ感想:現実主義勇者の王国再建記 から俺の共感性羞恥について

2021年のアニメ。 さて、エンタメ作品というものは多かれ少なかれ願望充足的な側面があるものだ。それがよいとか悪いとかではなく、問題は恥ずかしいと感じるかどうかである。ここでいう恥ずかしさとは、ネットでよく言われる共感性羞恥である。 俺ツエーは…

創作:異世物語 8. 芥河

創作:異世物語 目次 - ネギ式 昔、現代日本からこの世界に転移してきたおたく男がいた。その男とは結婚出来ない運命にあると分かっている相手であったが、男は一年以上も女のもとに通い続けてた。 今は許されて見張りも解かれているけれど、いつまた見張り…

読書感想:アルキメデス『方法』の謎を解く

図書館で借りた本。2014年発行。 なかなか面白かった。 アルキメデスの「方法」の書かれた羊皮紙が発見されたり、失われたり、再発見されたりした物語と、そこに書かれている内容、そしてアルキメデスが時代的にどう優れていたのかということと、それでもそ…

私的な用語の違い:主観と客観と俯瞰、共通テスト複数回実施案を例に。

これは俺の私的な用語であって、他人が客観を「俺様の見方」という意味で使っても、俺は知らんし、俯瞰を「考える」程度の意味で使っても、俺は関知しない。 そこそこ多くの人が大学受験を経験しているし、そうでなくても受験生に同情的なので、ここでは、ひ…

創作:異世物語 7. 人知れぬ通ひ路

創作:異世物語 目次 - ネギ式 昔、この世界に現代日本から転移してきたおたく男がいた。男には恋する相手の女が居たが、女は手の届かないところに行ってしまった。男はダメ元で「リセット、やり直し」と叫んだのであった。 そしたら、恋する女が居なくなる…

アニメ感想:異世界スーサイド・スクワッド

出だしは良かったけど、尻すぼみというか、期待したほどではなかった。 なんと言っても、ミッションを達成していない。そもそもミッションの目的が明白でなく、期限もあいまいというのが問題である。 首に爆弾を着けていても、いくらでも期限が延ばせる(よ…

創作:異世物語 6. 月やあらぬ

創作:異世物語 目次 - ネギ式 昔、現代日本からこの異世界に転移してきたおたくの男がいた。男はちょっと身分が高いがそこそこ平凡な娘に恋をした。はずだったが、娘はみるみるうちに美しくなった。 そのために、娘の親であり、また男が世話になっている相…

雑記:ニュートンのリンゴとハイゼンベルクの顕微鏡はスタートではなくゴールではないか。

物理学者でもない個人の感想ですよ。 先日読んだ「量子論の発展史」でハイゼンベルクの不確定性原理が結構後ろの方で出てくるということ。それより前に出てくる行列力学で交換子積が出ているということ。そもそも「量子論の発展史」でもハイゼンベルクの顕微…

創作:異世物語 5. 懸想

創作:異世物語 目次 - ネギ式 昔、現代日本からこの世界に転移してきたおたくの男がいた。 懸想する、つまり想いを懸ける、恋する相手の女がいた。それはこの世界に来て世話になっている有力貴族の娘であった。真珠を天皇に献上する件や、貴族の地位を用意…

読書感想:量子論の発展史

図書館で借りた本。1977年発行の古い本である。 量子論をもう少し分かりたいと以前から思っていたのだが、やはり基本的に難しいので、それじゃあ歴史の方を勉強してみようということで読んでみたのである。 なお、この本も数式がたくさん出てきて十分難しい…

創作:異世物語 4. 心の優れた女

創作:異世物語 目次 - ネギ式 むかし、現代日本からこの世界に転移してきたおたくの男がいた。その頃、古い都から新しい都に遷都してそんなに時が流れていなかったので、新しい都でもまだ家が建ち始めたばかりであった。それなので都の西の方はまだ人家も多…

読書感想:プニュームの地下迷宮

図書館で借りた本。 冒険の惑星シリーズ最終巻。 新しいヒロインの登場である。 プニュームの地下迷宮 (創元推理文庫 647-4 冒険の惑星 4) 作者:ジャック ヴァンス 東京創元社 Amazon この巻の表紙を見て分かった。これは紋章人のトラズだ。少年のように若い…

創作:異世物語 3. 初冠

創作:異世物語 目次 - ネギ式 むかし、現代日本からこの世界にやって来た男がいた。貴族の地位を得たので冠を着ける初冠(ういかんむり)の儀式を行なった。それから、貴族の嗜みとして狩りの練習をするために平城京の近くの春日野に行った。 あなたのお仲…

アニメ感想:未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書

10分アニメ全6話。 あまりにもつまらないので、最後まで観てしまった。10分アニメとは思えないテンポの悪さ。って1話視聴時に書いてたし、その印象を超えない。 6話使って、モリアーティの犯罪っぽいものは2個しかない。それもしょぼいよ。 良い点は内容に見…

創作:異世物語 目次

伊勢物語をもじって異世物語という安直な発想で書いている作品です。なんか以前からステマじゃないということをブログに注釈で釈明しなければならないようなので、ついでに作品中にamazonn商品のアフィリエイトリンクを貼って、アフィリエイト小説にしてやれ…

創作:異世物語 2. つなぎ

創作:異世物語 目次 - ネギ式 まえがき 東下りから、伊勢物語の最初に戻るためのつなぎの部分、(伊勢物語には)元ネタなしの言い訳のような話。 本編 異世界の都に行くつもりが間違って、千葉県(下房)に来てしまったのであった。 しかし、そこでご都合主…