オリジナルアニメ。
残酷非情な抜け忍の復讐譚……だったら良かったのに。
1話で妻子を殺されて一人だけ生き残った元忍者が復讐をするというのだが、残酷描写がつらい。と思いながらも、それはそれでアリだと思いながら見続けていたら、なんかだんだん温くなって話がが大きくなってしまった。
復讐譚はきっちり復讐をしてくれれば、それですっきり終ると思うんだけどなぁ。
あとグソクギアというのがよくない。忍者の体術バトルが見どころだと思っていたら、グソク(具足)ギアというのが出てきて、これを着たところは丸きりロボットなんだよ。最初は敵方だけだったけど、途中で主人公のヒガンまで着用してしまいロボットバトルものになってしまった。かと思ったら、最終話ではグソクギアを着けていながら、動きは忍者体術に戻ってしまい、何のためにグソクギアを着けているのか分からなくなった。
また、非情な復讐譚だからFBIとかも簡単に死ぬと思ったのに、生き延びていたし。妻子を失った孤独な復讐者だと思っていたら、妻の親友とか自分の親友とか出てくるし。まあ親友と対決するのはいいけど、そいつが協力したりすると非情とは言えなくなる。
あと奥義がよく分からん。主人公の奥義は腕を生やすことじゃなかったのか。あれは奥義じゃない忍術なのか。超自然的なものに見えたので奥義だと思ったんだよなぁ。その一方で、最後の方で使われる奥義は超自然的とまでは言えないので、変な印象を受けた。
最初に心配した「外人が好きそうな忍者ものをややリアル寄りの雰囲気で」という感じだった。もっと非情に徹して欲しかったなぁ。