女子高生がチアをやるアニメ。
ただし、チア部でチアリーディングの大会を目指す訳ではない。
大会を目指すと殺伐とするからね。それよりも応援こそがチアの本質だ、みんな応援するぜ。という印象もあるが、チア部のチアリーディング大会で失敗したことを引きずっている主人公の美空かなたとかもあり、女子高生的な悩みも描いた青春群像劇を目指したようだ。ついでに地元の応援も。
なんだが、どうにもこうにも、最初に描かれたパルクールの動きが良すぎるのである。チアアニメなのに、パルクールの印象の方が強い。ただこのパルクールは、フィクションなので実際には危険すぎるのだが。
何て言うんだろう、ある映画を観たアフリカ人に感想を聞いたら、作品自体のストーリーとかテーマとかと関係なく、ちょっとだけ出てきた鶏に一番注目していて「鶏がいた」と答えたという話がある。(昔ネットで話題になったと思ったのだが、ちょっとググっても出てこない)。そんな感じで、このアニメを見た俺は、パルクールのシーンが良かったと感想を述べるのである。
どうやら、ニワトリの話は、マーシャル・マクルーハンの「グーテンベルクの銀河系」に書かれているようだ。しかし、それも引用で、元ネタはジョン・ウィルソンの論文ということだがそれは見つからないのであった。