ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:ガン✗ソード

大好きなアニメである。4周目か5周目くらいを見終わった。

今更だけど、ウェンディは完全にヒロインだな。このアニメのいいところは、主人公が復讐という私怨で行動していること。決して正義ではない。でも悪人でもなくまあまあいい人である。味方がだいたい変な人。特にジョシュアはすごく苛立つキャラである。ギャグ回がひどい、つまりハジケているので、ギャグの嫌いな人は受け付けないかも。

敵役は正義というか平和を掲げていて、科学力もありオーム的な科学宗教集団とも言える。この親玉というか、教祖と言うか鉤爪の男が正義を掲げる実にいやらしい人間で、悪役として魅力がある。

TVアニメ「ガン×ソード」Blu-ray BOX (完全限定盤)

TVアニメ「ガン×ソード」Blu-ray BOX (完全限定盤)

 

 しかし、いまさら考えてみると、この世界、そんなに無法地帯ではない。なので鉤爪の男の主張の説得力がやや弱い。弱肉強食の世界に平和をとか言われても。なんか国とか警察とかそういうものはないみたいだが、一方で、食堂や鉄道があり、治安はそんなに悪くないようだ。本当に無法地帯だったら、商売が成り立たないはずだ。

食堂や旅館のない世界だったら、旅をする話はけっこう大変だ。

どうも我々は治安の良さに慣れてしまって、本当の無法状態というものが想像できないのかもしれない。あるいは、本当の無法状態はすぐに自滅してしまって無人の世界になるのかも。そうでなければ、悪人による過酷な統治になるが、それは過酷な統治であって無法ではない。

読書感想:新しい物性物理

まあ、物性物理などというものを一冊のブルーバックスで紹介しようとすれば、こんなものかも知れない。私と相性の悪い総花的解説であった。少しは得られたところもあったが、日本の物性物理と言ってもいいような側面もあり、総じて印象はよくない。

まあ、この先は分野別に解説書を読むべきであろう。

 

新しい物性物理―物質の起源からナノ・極限物性まで (ブルーバックス)

新しい物性物理―物質の起源からナノ・極限物性まで (ブルーバックス)

 

 

読書中断:死せる魔女がゆく

なんとか読もうと、そこそこ努力はしたんだけど、やはり諦めました。上巻の3分の2くらい読んだ。

なんというか、ハリウッド映画の脚本術みたいな危機また危機、ピンチに次ぐピンチという話なのですよ。もう主役の女性は次から次へと命を狙われるし、性的にも狙われる。休むまもなくピンチが続いてハラハラ・ドキドキですね。という作者の狙いが透けて見えるというかなんというか。どうしてここうも次々とピンチに陥るかと言うと、それは主人公がホラー映画の冒頭のバカップルのように馬鹿な行動を次々とするからなのです。いや、私はホラー映画をほとんど見ないので、ステレオタイプとしてのホラー映画のバカップルというイメージを持っているだけなんですが。

ピンチに次ぐピンチというのはエンタメの王道というか、それ自体が悪いわけじゃないんだけど、ピンチになるのは主役が馬鹿だからというのはどうもあまり嬉しくない。まあ、逆に主役が無双するフィクションの場合も、イージーモードのゲームだからというのはどうも嬉しくない。あたしなんざぁ、年寄りの口うるさい読者というわけですよ。

まあ、カッコいい吸血鬼も登場して、ヒロインを守ってくれる……はずなんだけど、ヒロインはボディガードを断ってのんきに一人で外出するし、この吸血鬼も断られたんじゃ仕方がないとあっさりボディガードを止めてしまう。そしてヒロインはハラハラドキドキのピンチの連続に。ああ、これではカッコいいはずの吸血鬼もカッコ悪いぞ。

 

死せる魔女がゆく 上 [魔女探偵レイチェル] (ハヤカワ文庫FT)

死せる魔女がゆく 上 [魔女探偵レイチェル] (ハヤカワ文庫FT)

 

 

 

ランス10 実績潰し

残っていた重要実績、強行突破、魔物界大進行、恋人美樹を達成した。難易度ノーマル。だいたい攻略サイトどおりだったが、ヘルマン2魔人抜きは失敗して、その代わりにリーザスで2魔人を抜いた。シャングリラでケイブニャンを選んだら、強行突破達成時にワンニャンも達成されてしまった。ワーグは倒せないかもと思いながら挑んだが、ハニージッポで復活後なんとか倒せた。脱ぐと防御が下がるのかな。強行突破前に戻って魔物界大進行ルートへと入った。ここで美樹と健太郎の食事券イベントを少し消化した。

残りの実績は、運命の女1、2、エターナルヒーロー、バスワルドである。あとCGが1枚未回収。

読書感想:アメリカ版大学生物学の教科書第5巻生態学

ブルーバックス。まともな本である。

最新の科学知識を面白おかしく紹介という本ではない。まじめな当たり前の生態学の本である。良書。最後は地球温暖化の話が出てくる。変なイデオロギーに汚染されていない公平な本だと思う。

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学 (ブルーバックス)

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学 (ブルーバックス)

 

 

読書感想:王家の遺伝子

前回読んだブルーバックスが面白かったので、またブルーバックスを借りてみたのである。

「DNAが解き明かした世界史の謎」という副題が付いている。主にリチャード3世とツタンカーメンの話だが、それ以外にいろいろな雑談が混じっている。DNAと世界史絡みの雑談本という感じである。つまり、私にとっては実につまらない本であった。広くてすごく浅い本である。

たとえば、壬申の乱の血縁関係なんかも書かれているが、それはこの本のテーマであるDNAとは何の関係もない話である。万世一系の日本の天皇についてはDNA分析されることはあり得ないので、そこに掲載されている家系図と比較するべきDNAデータは現在も未来も存在しない。

デザイナーベービーのことまで書いてあるのだ。いや、この本のテーマとそれは関係ないでしょうよ。とにかく広い範囲のことが書いてあり、驚くほど浅い内容である。

リチャード3世だけ、あるいはリチャード3世とツタンカーメンだけに絞って、歴史であれDNAであれ、もっと深く突っ込んだ話だったら面白かったのに、残念だ。

 それで、いったい作者は遺伝子生物学の専門家なのかそれとも歴史家なのかと気になって著者紹介を見たのだが、同志社大学サイエンスコミュニケーター養成副専攻専任と書かれていた。ああ、サイエンスコミュニケーターなのか、なるほどと思った次第である。

なんというか、科学関連の施設とかが出来た時にノーベル賞受賞者を呼んで講演とかしたりするとして、それだけでは寂しいので賑やかしでするおまけの講演みたいな内容なのである。つまり、科学に関心もないし、知識もないノーベル賞受賞者の顔を見に来た程度の聴衆相手に、お茶を濁す程度の講演を本にしたようなものだ。いや、ブルーバックスを読もうという読者はもっと知的な内容を求めているぞ。この本はブルーバックスの中では極めて知的レベルの低い本だと思う。

サイエンスコミュニケーター養成では、読者の知的レベルは低く仮定せよと強調しているんだろう。

読書感想:カーテン

アガサ・クリスティのミステリーである。ネタバレありタグを付けておこう。

発売時にすごく評判になった本だが、いままで読んだことはなかった。評判になったとはいえ、ミステリなのでネタバレは避けるような形になっていたが、そうは言っても、ははーんという形で察しがついてしまったのである。

 

カーテン(クリスティー文庫)

カーテン(クリスティー文庫)

 

 エラリー・クイーンのドルリー・レーン系統とネタがかぶるとか。まあ、そう言ってもエラリー・クイーン以前にバロネス・オルツィもやってるわけだが、当時の私はエラリー・クイーンにハマっていたので、なんとなく読みにくかったのである。

で、今回読んでみると、そのネタはネタのひとつでしかなく、もちろんミステリー的には重要な要素であるが、この作品の中で最も重要な要素とは思えないのであった。

山田正紀が解説でネタバレを避けながら言っているのは戦争との関連であるが、ネタバレして書いてしまえば、扇動殺人である。これはエラリー・クイーンというよりも、比較的最近の作品で言えば、京極堂のライバル「世の中には不思議でないものなどないんですよ」の人ということになる。

ミステリーとして見れば、扇動者が真の犯人であり、扇動されたもの(実行犯)はある意味で被害者でもあるわけだ。そして戦争との関連で見るのは、当時の状況からしても、今の世界の状況を考えても的確であろう。扇動という行為の悪質性は、人類の悪の中でも際立った悪と言えるのではないか。

いや、私の個人的意見としては、的確というよりもまだ不足しているように思える。昨今のSNSなどネットの状況からすると、扇動した者だけでなく、扇動された者の罪も軽くはないと思えるからである。まあ、SNSの拡散では、扇動されて拡散した者は、二次的扇動者であるとも言えるが。

更に言うと、ネットの状況を見るに、最初に扇動した者と二次的扇動者の間には大きな差はないように見えるのである。これは戦争についても言えることだろう。特定の扇動者や扇動集団にすべての責任を押し付けて、その他の国民は被害者だったようなふりをすることが正しいとは思えない。

扇動された者の罪をこの作品に当てはめると、単にあの役の人が罪であるだけでなく、別の役の人の罪も問われることになる。作者の最後(に発表された)作品にふさわしい。