ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:突変

森岡浩之の災害小説。震災の影響が見られる作品である。ポスト311小説と言えるのかもしれない。
それはともかく、小説として面白い。ポスト311らしいテーマもしっかりしている。なんというか、ジャンル小説の基本をきちんと掴んで書いている作家だと思う。星界シリーズもこれも。ジャンルはぜんぜん違うけれど。
前半はかなりリアルに書かれていて、リアルな災害小説っぽい。後半は娯楽性を持たせるためか女子高生スナイパーとか登場するけれど、最後のシーンでそのスナイパーが文句をいいながら仕事をするところがいい。悪役に近い陰謀論の市会議員も、最後には意外な(意外でないかも)面を見せる(暗示される)。
女性が活躍する話でもある。前半に活躍するのは前島葵、後半では大蔵司玲子。女子高生の出灰鈴蘭は、狙撃シーン以外は花を添える程度だが、テーマ的には真上美咲が重要な役割を果たしている。
ミリオタというか銃器マニアっぽい感じはするけれど、リアリティのためだろう。リアリティを求める作家がみんな銃器マニアになってしまうというこの世界よ。

 

 

読書感想:鍋奉行犯科帳 京へ上った鍋奉行

面白い。当時の菜種油の事情を背景にうまいてんぷらを食おうとする話とこのシリーズの女性陣の活躍する話、そして寿司の話。寿司の話でも女性が活躍している。基本的には町奉行の話なので庶民ものだが、やんごとなきお方も登場したりする。
ようやくこれがグルメものだと気がついたが、それでも面白い。グルメ漫画やアニメの大洪水のせいで、オレの中でつまらない漫画の代表ジャンルみたいになってしまったが、グルメ漫画の特徴は料理の絵にあるのに対して、田中啓文の話は落語的な人物や展開にあるので面白いのだろう。

 

生活:久々にウィスキーを飲んで酔っ払う

バーニイシリーズを読んでいたら、洋酒が飲みたくなって、安物の国産ウィスキーを買ってしまった。で、冷蔵庫の氷で偽ロック風にして飲んだら、酔っ払った。いや一杯めは少しだけ注いだのだが、ちょっと飲み足りない気がして、いくらなんでも抑え過ぎたかと思い、二杯目はもう少し多めに、三杯目はもう少しだけ多めにというので飲みすぎたのである。ロックでウィスキーを飲むときのつまみは何がいいのかよく分からなくて、というか、ツマミなしが本来の飲み方なのか? とりあえず、100円珍味のバターピーナッツをぽつぽつと食べながら飲んだのだが、他の酒の飲み方と比べると、アルコール対つまみの比率が大幅にアルコールに偏っていたのもよくなかったか。
酒には弱いのだが、それにもかかわらずオレはウィスキーはストレートかロックで飲みたい派なのである。まあ冷たくないと飲めないのでロックか。冷蔵庫の氷だとすぐに融けてしまうので水っぽくなるけど。
そして吐いたりはしなかったけど、数時間寝て起きてもまだ酔っ払っている感じがしていた。

 

 

読書感想:泥棒はボガートを夢見る

泥棒バーニイシリーズはサザエさん時空的な世界観でできていて、登場人物はほとんど年を取らないが、書かれた時代背景は反映するようになっている。今作では、留守番電話だけでなく、ナンバーディスプレイもある程度普及しているようで、バーニイは電話をする時に発信者の電話番号が相手に分かってしまうのではないかと恐れている。
そして今作でもバーニイはクロゼットに隠れる。私が続けて読んだのは偶然で、シリーズとしては久々のクロゼット隠れ。ハンフリー・ボガートの映画を毎晩2本立てで二週間連続で見るというのは、どうなんだろう。まあ、美女と一緒ならそれもありか。すっかりボガート気取りのバーニイというのもこの作品の面白さなんだろう。いや、オレはボガート映画知らないから分からないけど。

 

 

読書感想:ロクでなし魔術講師と禁忌教典3

話は新しいけど、前巻に引き続き嫌なヒロインの話。うーん、なんでこのヒロインが嫌かというと、味方の邪魔になる行動をするから。軍隊でもそうでなくても組織の中で味方の足を引っ張る登場人物は嫌いだ。悪役なら許せるけど、主人公側で味方の足を引っ張るやつ、それは敵ではないか。無能な働き者というか。暴走ヒロインというテンプレでもあるし。
その上、今回はそのヒロインがうじうじしているのでなおさら鬱陶しい。
あとロクでなし講師のロクでなしがエロ方面だけになってきたのもなんだかなぁ。
話は続くけど読まないかもしれない。
しかし、このシリーズを読んだせいで、こんなのロクでなしじゃない、オレの考えた最悪のロクでなしはこれだという脳内妄想が進んだのはよい点である。もちろんエロではない方向でのロクでなし。

 

 

読書感想:泥棒はクロゼットのなか

泥棒バーニイシリーズ2作目。まだキャロリンは登場しない。
シリーズの後の作品で度々言及される、クロゼットに逃げ込んで閉じ込められる話。
この後の作品では留守番電話が登場するが、この作品の時点では留守番電話は一般的でなかったようで登場しない。一方、バーニイはティーンのときに歯列矯正を受けている。偽札検出器はまだないようだ。
日本の場合、偽札はつかまされた店が損をする仕組みだと思っていて、それだとバーニイの信義に反するような気がしたが、この時代のニューヨークでは偽札だと検出されることなく銀行に入ってしまうようだ。あるいは、作者がそう信じていたか。

 

 

読書感想:ロクでなし魔術講師と禁忌教典2

第2巻は1巻ほどじゃないなぁ。主人公のロクでなしっぷりが、1巻に比べれば大したことないというか、1巻でロクでなしではないとバレてしまったからというか。新ヒロインもテンプレ的であまり魅力が感じられなかった。