ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

ミステリー

読書感想:透明人間は密室に潜む

図書館で借りた本。 たいへん面白かった。ノンシリーズ短編集とのこと。 短編というか中短編というか4作品が入っているが、どれも設定と探偵が違う。 透明人間は密室に潜む 透明人間が普通に存在する世界という特殊設定ミステリ。シリアスっぽく書かれてい…

読書感想:スタイルズの怪事件

図書館で借りた本。クリスティを今頃読むシリーズ。 クリスティのミステリデビュー作、ポアロの初登場作品。 さすがに初期の作品だけあって、ごちゃごちゃしている。パズルミステリとしてみると、読者が解くべきパズルが明解ではないというか。 一方、それだ…

読書感想:たかが殺人じゃないか

図書館で借りた本。 後ろに予約が入っていると、どうも急かされる気がしていけない。 サブタイトルでタイトルの理由が分かる。つまり、戦争に比べたら殺人なんてたいしたことないという意味だろうと思いながら読んだ。 たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理…

読書感想:そして誰もいなくなった

図書館で借りた本。 有名なミステリだが、実は今まで読んでいなかったのである。そして何かのきっかけでネタバレを食らっていた。ネタバレを食らってしまったので尚更読むのがためらわれてずっと読んでいなかったのである。 読んでみたら、ネタバレしていて…

読書感想:ベスト本格ミステリ2013

図書館で借りた本。 「バレンタイン昔語り」 小学校が舞台の殺人もの。神様の小学生が犯人の名前を告げる。が、読み進めているうちに何か変だなと気付くことになる。そこで神様の言葉を信じるか、疑うか。 「宗像くんと万年筆事件」 小学校が舞台の盗難事件…

読書感想:探偵ファミリーズ

軽い感じの連作ユーモアミステリー。 軽さはちょうどいい感じの軽さだが、家族の問題が絡んでいるのでそこは重い。と思っていたら、だいたい全部勘違いとか意地っ張りとかで終ってた。 作者が急に続編に色気を見せたかのような終り方であった。 探偵ファミリ…

読書感想:ベスト本格ミステリ2012

図書館で借りた本。 「オンブタイ」 いやな奴がひどい目に合う話。だが、爽快感はない。 「白きを見れば」 真犯人ならぬ真探偵の登場する話。犯人も探偵も真探偵もあまり賢い感じではない。特にボタンを盗んだのは愚行。 「払ってください」 助産師探偵。こ…

読書感想:パパが殺される!

エド・ハンターシリーズ。 シリーズのミステリ作品を読んでいると、そのシリーズの特徴から犯人を推理してしまうという悪い癖がついてしまう。 エド・ハンターシリーズの場合は、そもそも事件が起きているのかどうか分からないということも多いのだが、今回…

読書感想:アンブローズ蒐集家

エド・ハンター・シリーズの4作目。シリーズ中この作品だけずっと翻訳されていなかったが、2015年に翻訳されたもの。 なんと大切なアム伯父が行方不明になってしまった。生きているかどうかも不明。とはいえ、私は次の作品を読んでしまっているので、生きて…

読書感想:キドリントンから消えた娘

モース警部シリーズの2作目。 うーん、トリックというよりも、作品の雰囲気が好きになれなかった。下品なんだよね。1作目も下品だったけど。1作目と同様に下品。不倫なんて殺人に比べれば大したことないという考えもあろうが、どうにも下品な感じがして仕…

読書感想:死にいたる火星人の扉

フレドリック・ブラウンのエド・ハンターシリーズ。 ちょっとこのタイトルはないなぁ。 原題は「DEATH HAS MANY DOORS」 火星人は出てくるというか、表紙裏の登場人物の欄に「ヤッダン 火星人」と書いてあるけど。 内容としてもミステリとして見るとちょっと…

読書感想:ウッドストック行最終バス

図書館で借りた本。モース警部シリーズの1冊目。 名探偵は推理を最後まで語らない傾向があるが、モース警部は途中でもどんどんその時点での仮説を話す、というか、仮説を立てて捜査をして、その仮説が正しいような間違っているような結果になるが、捜査は少…

読書感想:月夜の狼

フレドリック・ブラウンのミステリに「火星からの電波を受信」とか出てくると、マジなんだか嘘なんだか分からなくて困る。ちなみに裏表紙には「木星からの通信」って書いてあるし、何が何だか分からなくなる。 ということはさておいて、主役のエド・ハンター…

読書感想:双頭の悪魔

図書館で借りた本。 読者への挑戦状が三つも入ってお得です。先日読んだ「人形はなぜ殺される」には読者への挑戦状が二つあったわけだが、今度は三つ。 トリックの一つか二つは分かったが、それ以外はあまり深く考えていなかった。とにかく長いのである。あ…

読書感想:法廷遊戯

こいつはすげーや。大傑作。 冤罪をテーマにしたミステリだが、俺には日本の司法批判がテーマのように思えた。 痴漢冤罪については、いろいろ俺個人としては思うところがあって複雑なのだが、つまり痴漢冤罪は確かに問題だが、それ以上に事件化されない痴漢…

読書感想:五匹の子豚

ポアロもの。 既に裁判も終わっている過去の犯罪についてポアロが捜査する。 うーん、そんなによいとは思わなかった。まあ、妻と愛人の関係という舞台設定が俺の好みではないというのもある。証人の記憶のあいまいさが叙述トリック的な役割を果たしている。 …

読書感想:シカゴ・ブルース

フレドリック・ブラウンのエド・ハンターシリーズの1作め。2作めを先に読んでしまったが、最初から読むことにした。 なかなかよい。俺の中で、フレドリック・ブラウンがSF作家よりもミステリ作家として評価するようになりつつある。 パズルミステリーで…

読書感想:人形はなぜ殺される(ネタバレ)

先日読んだ「謎解き名作ミステリ講座」でネタバレありの部分を読んでいたが、面白そうなので図書館で借りた本。圧倒的な忘却力でネタを忘れていたので、問題なく読めた。が、その本でこの作品をどう評価していたのかも忘れたし、図書館に返してしまったので…

読書感想:春期限定いちごタルト事件

なんとなく図書館で借りた本。アニメ「氷菓」の原作者の作品。氷菓とは違う作品だけど、雰囲気的には似ている。まあ、女の子の設定が違うけど。 やはり年老いたおっさんには、青春ものはこっ恥ずかしくて無理があった。 春期限定いちごタルト事件 (創元推理…

読書感想:オリエント急行はお嬢様の出番

私のお気に入りの「英国少女探偵の事件簿」シリーズ。今回はなんと計画殺人である。そしてこのシリーズは、登場人物が出版されたばかりのクリスティのミステリーを読んでいるのだが、もちろん今回は「オリエント急行の殺人」を読んでいる。 いやあ、シリーズ…