図書館で借りた本。
「オンブタイ」
いやな奴がひどい目に合う話。だが、爽快感はない。
「白きを見れば」
真犯人ならぬ真探偵の登場する話。犯人も探偵も真探偵もあまり賢い感じではない。特にボタンを盗んだのは愚行。
「払ってください」
助産師探偵。これはもうフェミニズムミステリというべきものだろう。
「雀の森の異常な夜」
おバカな語り手が読者をミスリードするミステリだと思う。
「密室劇場」
これは作者の短編集で読んでいた。バカミスか。
「失楽園」
バカミスが続いたのでバカミスかと思いながら読んだがそうでもないようだ。
「不良品探偵」
ユーモアミステリか。ホワイトボードに油性ペンで落書きをしてしまう探偵。いや、スマホで調べた時にアンパンマンに眉毛があるか分かるんじゃないの?
「死刑囚はなぜ殺される」
作者のコメントと作品の最初の文で作者が嫌いになった。
「轢かれる」
過去の出来事の動機は実はこうでしたという話。鉄道会社はいい迷惑。
「東西『覗き』くらべ」
西洋のミステリの秘密が暴かれる系の作品の背景には、キリスト教的な罪の意識があるのではないかと俺は思う。