ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:忍冬

短編集だが、二作読んで挫折。

感想書かないことにしようかとも思ったが、記録しておかないとあとで間違って同じ人の本を借りてしまうかも知れないと思って。

捕物帳というか、吟味方なので吟味帳ってことらしいのだが、寺子屋の同級生三人が主役の時代物。

どうしても現代物としか思えない。決定的なのは二作めにして表題作の「忍冬」。媚薬の話。うーん、江戸時代のごろつきが媚薬を必要としたとは思えない。殿様とかなら奥方に使うかもしれんが、そしてその目的なら相当高く売れるのに。そもそも犯人の過去の罪状が突然出てくるし、ミステリ系の話として成立していないような気がする。少なくともフェミニズムミステリでないということだけは確かである。(漢方系の媚薬(即効性)そのものの存在も疑わしいが、そこはフィクションだからよしとしても)

でも同級生三人組とか媚薬とか、漫画っぽい気がする。漫画ならありかも知れない。そうか、そうすると実はラノベってことかも。俺の時代物に対する意識が古いということなのだろう。当然、ラノベ風時代物はありではある。いまラノベ風時代物を読みたいわけじゃないけど。まあ、戦国武将とか忍者が馬鹿をやるのは講談とか赤本以来の伝統があるので驚かないのだが、捕物帳系統もそうなってきているのだなぁ。

 

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