図書館で借りた本。クリスティを今頃読むシリーズ。
クリスティのミステリデビュー作、ポアロの初登場作品。
さすがに初期の作品だけあって、ごちゃごちゃしている。パズルミステリとしてみると、読者が解くべきパズルが明解ではないというか。
一方、それだけで一作になるような大ネタが少なくとも二つは入っている。一つは科学というか化学ネタ。しかし、これは化学というか薬学を知らない人には分からない。あまり丁寧に解説してしまうとネタが分かってしまうし。しかし、かなりガチの化学ネタと言えると思う。
もう一つは法律ネタ。これもあまり丁寧に解説してしまうとネタが分かってしまうので前もっての解説なしで、最後にポアロが説明する。ああ、もったいない。たぶん、このネタの最初の、または極めて最初期のネタだろうに。