ネギ式

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読書感想:オリエント急行はお嬢様の出番

私のお気に入りの「英国少女探偵の事件簿」シリーズ。今回はなんと計画殺人である。そしてこのシリーズは、登場人物が出版されたばかりのクリスティのミステリーを読んでいるのだが、もちろん今回は「オリエント急行の殺人」を読んでいる。

いやあ、シリーズ自体も好きだが、この作品は(いまのところ)シリーズ中の最高傑作かも。デイジーとヘイゼルも探偵の腕が上がって来たので、このシリーズの特徴であるヘッポコ探偵ぶりが失われてきていて、その代わりに今回は大人のヘッポコ探偵が登場する。そして時代設定も単にクリスティの新作が読める時代という以上の意味がある。

前作から引き続き出演のメイド、ヘティがいい味を出している。もちろん、ヘイゼルの父親もいい。

計画殺人と言っても、犯人はそれなりにヘッポコだし、腕が上がっても二人は年齢よりちょっと優れた程度の知能と年相応の無謀さで行動するし、まったく私の好みに合った作品である。

 

オリエント急行はお嬢さまの出番 (コージーブックス)

オリエント急行はお嬢さまの出番 (コージーブックス)