異世物語
創作:異世物語 目次 - ネギ式 エンタメ作品の様々なシチュエーションを楽しんできたおたく男であるが、苦手なシチュエーションもある。その一つが問い詰めである。 ところが、知り合いの男が女から「私のことを忘れたのか」と問い詰められたらしい。答えに…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 おたく男は現代日本で育ったので「ワ行」と「ハ行」の違いがうまく付けられないことがある。 おたく男の知り合いで、別れたくて女と別れた訳ではないのだが関係が途絶えてしまった男がいて、女の元に歌を贈った。その歌の解釈…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 都人というのは田舎者と違って、直接表現はそうそう使えないものである。好きになった女がいて、それとなくさりげなく気持を伝えようとしても、少しも気持が伝わらずにつれない思いをする。 そういうつれない女に、とうとう本…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 おたく男が異世界に来て何年も経ち、異世界に馴れてきたと同時に飽きてきた。女の元に通うのも何かと面倒なのである。都の中に住んでいる女ならまだしも、都から離れたところに住んでいる女となると、他に心を移した女がいるわ…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 以前、おたく男が仲良くオタクトークをした女がいた。何年か間が開いたけれど、ふと懐かしくなって歌を贈った。 いにしへのしづのをだまき繰りかへし昔を今になすよしもがな 素朴な布を作る糸を丸めたおだまきから、次々と糸を…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 おたく男が宮中で身分の高い女の部屋の前を通った時に、「今はモテているようだが、この先はどうなるか分からないよ、どうなるか見てやろう」と声をかけられた。 おたく男はそんなことを言われる心当たりがなくて、いったいこ…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 おたく男が未練のある気持ちを歌にしたところ、「まったくそのとおりですなぁ」と言ってきた男がいた。その男が会いたいと言っても、都合がつかないとか言ってなかなか会えない女がいるという。その男の詠んだ歌。 逢ふことは…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 おたく男が昔好きだったけれどもう会えないと思っていた女がいた。その人が天皇と結婚して子供が産まれ、その子が幼いながらも皇太子になって、春に桜が咲いたので桜を愛でつつ皇太子の長寿を願う宴が開かれた。 意外なことだ…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 最近モテていないおたく男が京の都をとぼとぼと歩いていると、向こうから同じように冴えない足取りでとぼとぼと歩いてくる男がいた。 男はモテ女うまく結婚していたが、女が出て行ってしまったのだという。 などてかくあふごか…
創作:異世物語 目次 - ネギ式 女の所に一夜だけ行って、その後行かなくなった男がいたらしい。悲しんでいた女が手を洗うところでたらいの覆いをよけたところ、水面に自分の悲しむ顔が映っていたので歌を詠んだ。 我ばかりもの思ふ人は又もあらじと思へば水…