様々な世界がある中で、たとえば魔法のある世界と魔法のない世界は全然違っていて、魔法のある世界から魔法のない世界に来たらすごく不便に感じるだろう。
それと同じように、スマホのある世界とスマホのない世界があり、スマホのある世界からスマホのない世界に来ると不便に思うのである。
現代日本から平安風の世界に来たおたく男もまたスマホのない世界の不便を感じていたのであった。
地方に出張するという人の送別会を開くことになっていたのだが、その送別会の主役つまり地方に出張するひとが来ないのであった。スマホがないので連絡も来ないし、こちらから連絡することも出来ない。
そこで男が詠んだ歌。
今ぞ知るくるしきものと人待たむ里をば離れずとふべかりけり
今こそよくわかりました。人に待たされることが苦しいものだと。だから人が待っている所は離れずに(約束どおり)行くべきである。
どうもおたく男は待たされるのが嫌いなようである。
