ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:一億年のテレスコープ

図書館で借りた本。

そしてまだ読み終わっていないのだが、次の予約者がいるのでそろそろ返却しなければならない。まあ、予約していた本がまとまって回ってきたので読むのが遅れたとも言える。

また、そのまとまった本の中で後回しになったのはそれなりの理由があるというか。そもそも読む気になれば2日もあれば読めるのに、まだ読み終わっていない時点でそんなに乗り気になっていないというか。

で、急いで読むかそれとも中断して返してしまうかで悩んでいるわけだ。

 

まあ、あれなんですよ。この本にも書いてあるけど、大義名分。大きな電波望遠鏡を作る話で、その予算獲得としての大義名分として地球外知的生命探索みたいなことがあるわけだ。その大義名分がどのくらい表面的な大義名分なのかということだと思う。ちゃんと大義名分と書いてあるから読者を騙している訳ではない。カバー折り返しにはファーストコンタクトSFと書いてあるけど、それは編集者とかが書いたキャッチコピーというか惹句というかだろうし。

あと、SFではしばしば、ここが嘘ですよという部分があるのだが、この本ではそれがよく分からない。エキゾチック物質とか、タイムマシンとか、ここは嘘だからツッコミ不要ですよという部分がどうもはっきりしない。たぶん、一般とか特殊とかの相対性理論絡みでの位置と時間の精度だろうと予測しているのだが。あとは波長絡みの嘘がなんかありそうな気もする。

そして意識のアップロードは、大義名分ではなくて、必要な道具ということだと思う。話の都合上、長寿は必要だから、そのための意識のアップロードだな。

道具は道具、大義名分は大義名分とはっきり分かるので、その部分で無駄にワクワクすることがない。かといって、より大きな電波望遠鏡を作ることを目的として、大きな電波望遠鏡を作ることにそれほどの魅力を俺は感じないのだ。

俺が年を取ったせいで集中力がなくなって、長編が読めなくなっただけかも知れない。