ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想

読書感想:ふしぎルックス珍獣ずかん

図書館に行ったついでに適当に見繕って借りた本。 全ページ写真がついているのがこの本のよいところ。それから学名・分類・分布が載っているのもよい。 一方、体長は載っていたり載っていなかったりと適当。写真の動物に漫画の吹き出しのような形で適当なセ…

読書感想:堕天使拷問刑

図書館で借りた本。 ミステリだというのはネタバレになるのかならないのか。 ミステリだとすると悪魔関係の描写はミスディレクションなのか。などと考えながら読み始めたけど、そんなに暗い話じゃなくて、もしかして青春小説?とかも思ったりした。 飛鳥部勝…

読書感想:海の教科書

図書館で借りた本。 2016年の出版なので、震災にも触れている。 まさに教科書という感じでつまらないと思っていたら、後半面白くなった。 海洋観測の歴史が浅いし、金もかかるのでまだよく分かっていないことが多い。もちろん、最近の観測で分かってきたこと…

読書感想:ジーヴスの帰還

原題は「Jeeves in the Offing」 訳者は休暇よりもそこからの帰還に焦点を当てたと書いているけど、でもその部分に当たる章題の「ジーヴス、いざ鎌倉」はないんじゃないかと思う。 だいたいこのシリーズは恋愛絡みのドタバタで、いつもは痴話喧嘩で別れたカ…

読書感想:あらすじで読む名作歌舞伎50選

図書館で借りた本。 見開きで1作品を紹介しているが、あらすじは半ページくらい。舞台のカラー写真が半ページ。あとは「役者の花」と「みどころ」と「芝居の季節」。 基本的に歌舞伎は知らないので、あらすじを読んでもほぼ分からない。だいたい紹介されてい…

読書感想:二人で泥棒を

アルセーヌ・ルパンよりも以前に出版されて、欧米では広く知られている怪盗紳士ラッフルズの話。 しかし、これを読んでみると、なんとBLである。冒頭の読書の栞という欄でもボーイズラブと書いてある。BLシーンがあるわけではないが、悪魔的な魅力のあるラッ…

読書感想:ジーヴスと封建精神

これまでと同様に、婚約カップルの痴話喧嘩に巻き込まれるバーティと思いきや、今回はやや新しいパターンの終わり方を見せた。 前回登場した小道具のブラックジャックは今回も登場してその威力を発揮するのであった。 そして張られた伏線は回収されてきちん…

読書感想:証拠が問題

先日読んだ有栖川有栖の本の中から、この本を図書館で借りたのであった。 原題は「Additional Evidence」。裏表紙の紹介文で「意外な真相」って書いてあるのが最大のネタバレではないだろうか。 殺人事件で一番意外な真相は事故死だが、それをやると読者が怒…

読書感想:迷宮逍遥

なんとなく図書館で借りた本だった。 これは著者の有栖川有栖がいろいろな本の解説として書いた文とかを集めた本。ほとんどの文にネタバレがあるので本編を先に読むようにと書いてある。 のだが、それを無視して読んだ。ネタバレと言っても、解説を先に読ん…

読書感想:犯罪の中のレディたち(下)

前に図書館で借りた本の下巻。 露骨なネタバレはないつもりだが、露骨ではないのはあるかも。 犯罪の中のレディたち〈下〉―女性の名探偵と大犯罪者 (1979年) (創元推理文庫) Amazon マッケンジー事件:単発の短編だが主役のグウェン・リースは作中ですでに有…

不等式入門は結構いい本だった。

この前書いた記事で、アフィリエイト商品として「不等式入門」を挙げたが、実はその本は読んだことがなかった。不等式という名のつく本を適当に選んだだけだったのだ。しかし図書館に置いてあることが分かったので借りてみた。 不等式入門 POD版 (数学ライブ…

ラップを聞くにはラッパーの耳がいる。読書感想:言語学的ラップの世界

「妖精を見るには妖精の目がいる」のパクリですが。 この本「言語学的ラップの世界」の言語学の部分を要約すると、日本語ラップの韻は母音の一致でなされるが、母音だけでなく子音も似ている子音が使われる傾向がある」ということである。 言語学的ラップの…

読書感想:犯罪の中のレディたち(上)

図書館で借りた本。 前に読んだ「完全犯罪大百科」が良かったので、エラリー・クイーン編のアンソロジーということで借りてみた。 犯罪の中のレディたち〈上〉―女性の名探偵と大犯罪者 (1979年) (創元推理文庫) Amazon 上巻はアメリカの女性探偵の話であった…

読書感想:作曲の科学

図書館で借りたブルーバックス。 作曲少女がラノベ風作曲本だとしたら、この本はエッセイ風作曲本。作者はなんか有名な人っぽいけど、俺は知らない人。 科学という部分は、まあ楽典的なものだが、それほど科学してはいない。この本ではそれほどその傾向は出…

読書感想:CO2のきほん

図書館で借りた一般向けの本。 時々はCO2削減対策をおさらいしておこうと思って。 しかし、この本の出版が2010年7月なので、そんなに新しくない。でもまあ、大まかな流れとしては役に立つ。 CO2のきほん―排出量はどのように測るのか? 作者:奥山 康子 誠文堂…

読書感想:エカチェリーナ大帝

図書館の伝記コーナーにあったので借りた。 ロシアの歴史はよく知らない。 どうなるのか知らないので面白く読めた。特に上巻が面白かった。下巻は寵臣(愛人)の話が長かったのであまり面白くなかった。 というか、この人、皇帝の座に就く根拠がなかったんだ…

読書感想:ジーヴスと恋の季節

図書館で借りた本。 これ、ジーヴスシリーズの最高傑作かも知れない。 ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) 作者:P.G.ウッドハウス 国書刊行会 Amazon 4組の男女の恋の障害をバーティとジーヴスが解決する。その上、バーティとガッシーが入れ替…

読書感想:完全犯罪大百科(下)

エラリー・クイーン編のアンソロジーの下巻。 最初、上巻は良かったけど下巻はそうでもないとか思ったが、途中で印象は変わった。アンソロジーとしてのオチとかがよい。 完全犯罪大百科〈下〉―悪党見本市 (1980年) (創元推理文庫) Amazon サムとヤンキーの同…

読書感想:入れ子細工の夜

図書館で順番を待って借りた阿津川辰海のノンシリーズ短編集。 面白い。どの作品もコロナ禍中の世界。 入れ子細工の夜 作者:阿津川 辰海 光文社 Amazon 危険な賭け:珍しく足で稼ぐハードボイルド探偵もの。ハードボイルド探偵らしくバーに行くが、バーのカ…

読書感想:全員参加のわくわく児童劇シナリオ

いつも頭の中にエンタメ作品とは何かみたいな疑問があって、特になろう系作品が多くアニメ化されるようになってからは、面白いってどういうことだろうと考えたりしていた。 そして、出来の悪いエンタメ作品あるいはドラマなどを評する言葉として「小学校の学…

読書感想:完全犯罪大百科(上)

エラリー・クイーン編集のアンソロジー。 これは実に面白かった。エラリー・クイーンのアンソロジストとしての能力の高さを示していると思う。これから、クイーンの他のアンソロジーを読んでみよう。 完全犯罪大百科 上―悪党見本市 (創元推理文庫 M ク 1-28)…

読書感想:マリナー氏の冒険譚

ウッドハスのユーモア短編集。 タイトルは「マリナー氏の冒険譚」となっているが原題は「The Exploits of the Mulliners」なので「マリナー一族の偉業」みたいな意味のようだ。 語り手がマリナー氏なのだが登場人物は、マリナー氏の甥とか弟とかということに…

読書感想:ベスト本格ミステリ2018

図書館で借りた本。 なんか既読というかそういうのが二つあった。 ベスト本格ミステリ2018 (講談社ノベルス) 作者:岡崎 琢磨,阿津川 辰海,大山 誠一郎,白井 智之,松尾 由美,法月 綸太郎,東川 篤哉,水生 大海,西尾 維新,城平 京,有栖川 有栖 講談社 Amazon 夜…

読書感想:クリスティ短編集(二)

前に図書館で借りて読んだ新潮文庫版のクリスティ短編集の続き。 前のはそれほどでもなかったけど、こっちは面白かった。 ミス・マープルもの2作は、初期のパターンから逸脱している。ミス・マープルが前警視総監に事件を持ち込む話と、「火曜の夜の集い」で…

読書感想:クリスティ短編集(一)

図書館で借りた本。クリスティの初期短編集。 検察側の証人:ネタとして傑作だと思うが、今読んでみるとさすがに初期の作品という印象である。 うぐいす荘:ミステリというよりサスペンスもの。 エジプト墓地の冒険、ダヴェンハイム氏の失踪、イタリア貴族の…

読書感想:ベスト本格ミステリ2016

図書館で借りた本。 ベスト本格ミステリ2016 (講談社ノベルス) 作者:本格ミステリ作家クラブ 講談社 Amazon まちがえられなかった男:軽いミステリでよかった。 新陰流水月:柳生十兵衛とか女剣士とか登場するけど、ミステリの事件としては暗い。人の心が。 …

読書感想:統計学を拓いた異才たち

ネットで話題になっていた本を図書館で借りて読んだ。 数式がないし、記号もない。それなのに、内容は高度な数学(少なくとも微積分)が必要なので、何を言っているのか分からないところがある。 まあ、数式があったら分かると言うものでもないが。 これを読…

読書感想:ベスト本格ミステリ2017

図書館で借りた本。2016を飛ばして2017なのは、たまたま誰かが借りていて、そこになかったから。 ベスト本格ミステリ2017 (講談社ノベルス) 講談社 Amazon 何かが足りない方程式:交換殺人を見つけるのは難しくてかなりの名探偵でないと見抜けないと思う…

読書感想:アナザー人類興亡史

図書館で借りた本。 ホモ・サピエンス以外のホモ属(化石)についての比較的新しい(2011年発行)情報を一般向けに書いた本。 アナザー人類興亡史 -人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜- 知りたい!サイエンス 作者:金子 隆一 技術評論社 Amazon 自分で借…

読書感想:私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか

図書館で借りた本。 なんか以前にネットで話題になっていたので、そのうち読む本として覚えていたのだ。 無茶苦茶面白い。もう最高。映画をほとんど見ない俺がこれだけ楽しめるのだから、映画好きな人にはもっと面白いだろう。 私はいかにハリウッドで100本…