図書館の伝記コーナーにあったので借りた。
ロシアの歴史はよく知らない。
どうなるのか知らないので面白く読めた。特に上巻が面白かった。下巻は寵臣(愛人)の話が長かったのであまり面白くなかった。
というか、この人、皇帝の座に就く根拠がなかったんだな。夫のピヨートルがあまりにも無能だったために、担ぎ上げられたという形だけど、その割には最初から皇帝の座に野心を持っていたようだし。
そしてロシア皇帝の血統も次の皇帝に継がれていないというグダグダぶり。
しかし、統治者としてはかなり有能。啓蒙思想家ではあるけど無理はしないとか。その加減はなかなか難しいはず。
愛人(寵臣)を次々に変えているけど、政治にはほとんど参加させないとか。ポチョムキンという例外がいるけど、それは有能だったから。
種痘(牛痘ではない)を自ら率先して受けるとか、とても進歩的だ。
万人向けのお勧めの本。