ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:ジーヴスの帰還

原題は「Jeeves in the Offing」

訳者は休暇よりもそこからの帰還に焦点を当てたと書いているけど、でもその部分に当たる章題の「ジーヴス、いざ鎌倉」はないんじゃないかと思う。

だいたいこのシリーズは恋愛絡みのドタバタで、いつもは痴話喧嘩で別れたカップルを仲直りさせる話だが、今回は婚約の妨害に精を出すバーティであった。ジーヴスは途中まで休暇中で、その代わりに精神科医のグロソップが、ダリア叔母さんのところの執事になりすましている。そして、シリーズ随一のトラブルメイカーであるロバータウィッカムも交えてのドタバタ。

さらに短編が二つ収録されていて、一つは「ジーヴスとギトギト男」もう一つは「ポッター氏の安静療法」。後者はジーヴスシリーズではなく、ロバータウィッカムのシリーズのようだ。

訳者あとがきでは、ジーヴスシリーズの設定の矛盾なども書かれている。まあ登場人物たちがお間抜けなシリーズなので、矛盾も気にするほどのことではない。

 

いつもながら、バーティはよく風呂に入っている。サービスシーンか?