ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:迷宮逍遥

なんとなく図書館で借りた本だった。

これは著者の有栖川有栖がいろいろな本の解説として書いた文とかを集めた本。ほとんどの文にネタバレがあるので本編を先に読むようにと書いてある。

のだが、それを無視して読んだ。ネタバレと言っても、解説を先に読んでその直後に本編を読めば、察するところもあろうが、俺なんてすぐに忘れてしまうから、そんなに気にしないでいいのだ。

何冊か読書予定に入れた。

しかし、俺は日本のミステリをほとんど読んでないなぁ。最近になってちょっと読み始めたという程度だな。

そしてまた俺はアリバイ破りというやつが好きではないと改めて思った。アリバイはなくて当然であり、アリバイを破ってもそれで犯人ということにはならないと思うからである。物証で攻めるべき。しかし、確実な物証確実なアリバイがある場合はどうなるのか? その場合はアリバイを崩さなくても物証が勝つのではないか。裁判では問題になるだろう。

更に、時刻表トリックというのが一層苦手である。トリックでないただの時刻表ですらも苦手である。日本人なのに俺は列車が時刻表どおりに運行すると信じていないのだ。だいたいは時刻表どおりに運行するとしても、いつ遅延があるか分からないではないか。俺が犯人なら、自分の身の安全を確保するための手段として時刻表は不確実で当てにできない。さらに、時刻表と絡むアリバイトリックでは移動時間が重要だが、俺はヘリコプターを使ったらもっと速く移動できるのではないかと思ってしまう。車やバイクでスピード違反の猛スピードで移動するというもの探偵側としては考慮に入れなければならない(犯人側としては列車の遅延以上に警察に止められるというリスクが大きいが)。

というわけで、時刻表トリックで有名な作家の作品はまったく読んでいないのだが、もしかしたらこれは俺の先入観に過ぎなくて、時刻表トリックものも、ちゃんと読者の推理できるパズルミステリーになっているのかもしれない。