図書館で借りたテッド・チャンの短編集。昔、第一短編集を読んだ時はその才能に驚いたが、今の私にとっては著者の意識が高すぎる気がする。主に、俺の意識が低くなった関係で。意識の高さがややミスマッチだった。
商人と錬金術師の門
アラビア風世界での過去も未来も変えられないタイムトラベルもの。これが一番好きかも。
息吹
前に読んだことがあった。なんか閉ざされた世界のロボット的な生命の話。
予期される未来
自由意志の存在について。俺はもう自由意志は存在すると結論が出てしまっているので特になし。
ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル
仮想空間上のペット的な知的生命の話。あまりにも人間的。
デイシー式全自動ナニー
ゼンマイ仕掛けの子守人形の話。ミルクにしてもオムツにしても衛生が心配だ。
偽りのない事実、偽りのない気持ち
ドライブレコーダーみたいな個人記録を取れて、かつ、いつでも簡単に参照できる。ってのと、文字のない世界に文字がもたらしたもという話。
大いなる沈黙
オムファロス
神が世界を作った証拠がある世界の話。
不安は自由のめまい
自由意志と多世界で、世界間通信があるという話。別の選択をした自分と話が出来る。