秋アニメ1話視聴が一段落しつつあるので、ミステリーを読む暇ができつつある。
もものき事務所の1と2が同じような話だったが、3は短編集だから違う話だと思ったが、やはりほぼ同じ話だった。
ad2217.hatenablog.com最初は「見合いクラッシャー」。ハイ、優秀な女性のお見合いの相手が、クズという話です。それと男に襲われる少年。
次は「お留守番」。これは肉食系女子はクズだという話。
「昭和の男」これも肉食系女子はクズだという話。
「天敵現る」これはもものきの話なので、悪役はなし。それと女に襲われる少年の話。
「最悪の出会い」これももものきの話なので、悪役はなし。
ミステリーにおいて、犯人というのは裏の主役というか、重要な役だと思う訳ですよ。パズルミステリーなら、そうでもないかも知れないが、特に人間性が問題になることもない。社会派ミステリーなら、犯人が犯行に至る課程に社会の問題があったりする。
もものき事務所は探偵事務所ではないので、犯人という言い方は適当ではないが、ミステリーで犯人に該当するような人物がいるわけです。その犯人がいかに嫌なやつかということを描写するのがこのシリーズに共通している点である。むしろ、嫌なやつを懲らしめるために作品が書かれたのではないかと思うくらいである。
もっとも女性陣はバリバリのキャリアウーマンでお金持ちであり、テレビドラマに出てくるような女性(テレビドラマ見てないけど)である。
なんだか、なろう系の異世界転生もの(よくない意味)と共通する匂いがする。
婚約とか結婚とか見合いとかの話が多いけど、恋愛ものではないので、トキメキとかはないです。
今回の短編集は、もものきの友人たちの話だけれど、その友人たちは女にとって無難な男に設定されているので、格闘家だとか俳優だとかハッカーだとか弁護士だとか設定は派手だけど、キャラクターとしての魅力はない。
何もしない男であるもものきがこのシリーズで唯一魅力的なキャラクターである。