2006年のTVアニメ。dアニメストアの見放題配信で見た。
実に素晴らしいギャグアニメだった。
おねがいマイメロディの2シーズンめ。新キャラを1人入れただけなのに、その柊潤のいい加減なところがうまく生きて、結構雰囲気が違った。
今シーズンは、クロミの悪夢魔法をマイメロ側の人間が積極的に利用するシーンが多かった。夢野歌も自ら悪夢魔法で変身したり。ラストはウサミミ仮面までも悪夢魔法で変身するし。善悪の対立を越えている。
そしてウサミミ仮面がよい。実によい。いやいやながらヒーローをやるところがよい。このシーズンは、前回の悪役の柊恵一が更生するという物語なのだ。1シーズンかけて、夢を持たなかった柊恵一が夢を見つける再生の物語なのだ。
そしてまた、私がマイメロを見始めたきっかけのマイメロママが活躍する話でもある。ウサミミ仮面を差し置いて途中まで無敗だった。その毒舌攻撃もM男には効かなかった(ご褒美)。
目の前にいる王様と王妃様をくるくるシャッフルで召喚するというものおかしい。だが、それよりも、マイメロがマイメロを召喚するというのはさすがだ。最高!
それからそれから、これは負け犬バクの物語でもある。犬なんだかバクなんだかナスビなんだか分からないけど、バクは大活躍。クロミの手下という立場だけど、もう主役と言っても過言ではない。こつこつと負け犬オーラを溜めて溜めて、最終回では溜めたオーラを大量に使って負け犬ビームで大暴れ。老後資金とか孫の教育資金とか(意味不明だが溜めた負け犬オーラ)を使い込んでしまう。
バクから負け犬オーラが出ていると指摘される小暮駆もいい。なかなか告白できないヘタレだが、そのヘタレっぷりがよい。ヘタレでありつつ男である。いいキャラだ。
柊潤は基本的には悪役側なんだろうけど、歌たちのクラスメイトで悪意がなく憎めない性格なので、鬱陶しいところあるけど仲良くやっている感じがよい。なんといっても集中力が3分(あとで8分まで伸びる)しかもたないというのが、集中力がない俺の共感するポイントだ。
柊潤の裸ギターよりも、今シーズンの裸サービスは、なんといっても大臣。頻繁に入浴シーンでサービスをするし、全裸での登場も(マイメロやクロミも頭巾だけしか着ていないはずだが)。
ラストの戦いでは、前回のラスト戦闘を住民みんなが覚えていて、「マイメロがなんとかしてくれるだろう」と緊張感がない。みんなでウサミミ仮面になる。みんなでウサミミ仮面の必殺技「イケメンビーム」を使おうとするが、イケメンでないとイケメンビームは使えない。しかし、セバスチャンがとっさに使った「ジェントルビーム」から、それぞれのキャラの特徴を使えばビームが撃てると判明。ポエムビーム、琴ちゃんファイアー、ネイルビームとビームの連発。その中で最も強力なのは「不器用でごめんビーム」であった。
その間に、ずっと預かっていた柊恵一のバイオリンを取りに戻る歌ちゃん、家に上がる時はコスチュームのブーツは脱ぐんだな。
最終的にはクロミノートをマイメロが読むことで、大団円。街中に温泉が湧いて告白の返事。少女漫画だ。これは少女漫画なんだよ。
前シーズン同様のベスト級アニメだな。おれのベストアニメリストだと、マクロスFと並んでいる。