ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

死刑廃止と宗教

倫理と宗教というのは密接な関係があると思っている。死刑廃止は人権の問題だが、それと同時にキリスト教の思想も関係が深いと思うのだ。

キリスト教では、「死後、裁きにあう」とか最後の審判ですべての死者が神の裁きにあうという考えがあって、最終的には神が悪を裁くという思想だ。それとは別に「死ぬ前に懺悔して改心すれば許される」という考えもあるが。ともあれ、人を裁くのも許すのも神である。人間が悪人を死刑にしなくても、最後には神の裁きが下る。

一方、日本で広く信じられているのは、「悪人正機」のように悪人でも極楽往生できるという考え方である。超越的存在が悪人を裁かないのであれば、人間が現世で裁かなければならないという思想になっても不思議はない。

 

それとは別に、切腹の影響もある気がする。罪を認めて切腹したり、無罪を主張するために切腹したりした。俺にはよく分からない。とりあえず、誰かが死ねば事件は終了ということだろう。ミステリでも犯人が自殺して事件は解決(と思わせて真犯人は別にいたというパターンは、やりすぎてもう古い?)。誰かが死ねばそれで事件終了。平和な日常に戻る。悪人でも死ねば許されてそれ以上追求しないというのも、日本的な考えのように思う。

善とか悪とか原因とか影響とかいうことよりも、事件の終了、事態の収拾が優先される。

まとまりはないけど、それが俺のブログだから。