ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女(上)

2005年にスウェーデンで出版されて、ベストセラーになった本。リベラル系の雑誌記者が腐敗した経営者を叩きすぎて名誉毀損の罪に問われ、裁判で敗北するところから話が始まる。

共同経営者でもある記者は雑誌を守るために、しばらくその雑誌を離れることにする。その間、富豪の私的な依頼を受けるのだが、それが40年近く前に姪(じゃなくて正確には兄の孫娘)が行方不明になった謎を解いて欲しいというもの。

図書館で上巻だけ借りたので、上巻しか読み終わっていないが、全然謎は解けていないし、そもそも行方不明なだけでなく生死不明だし、依頼人は殺人だと思っているが、生きているらしいことを示す出来事もある。

それとは別にタイトルのドラゴンタトゥーの女の話も語られる。一瞬、この女が行方不明の姪かと思ったが、年齢が違うので別人のようだ。女は不登校から中退して学歴を持たないが、頭が良くて凄腕の調査員。

だいたい俺はベストセラーはあまり好きではない。世に流行っているものなぞ読んでたまるかというようなところがある。やっかみというか。それとは別にベストセラー小説の書き方的なテンプレに沿った話が好きでないというのもある。少年ジャンプの漫画が好きではないとか、そういう感じだ。もっとも、それも前世紀の話で、今ではアメリカのベストセラー小説のテンプレも変わっているのかも知れない。

それはともかく、この小説は面白い。