ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

食い意地

私は食い意地が張っている。食い意地が汚いとも言える。が、ものを食うのは好きではない。わけが分からないと思うかもしれないが、実際にそうなんだから仕方がない。

食い意地が張っているというのは、まるで食糧難の時代を経験したかのように、目の前にある物を食べようとするからである。子供の頃、小遣いがなくて他の子供が駄菓子を食べるところを横で指をくわえて見ていたからかも知れない。仮面ライダースナックを食べる係をよろこんでやっていた。

食事をするのは好きではない。いやあ、だって面倒くさいし。いろいろうるさく言われるし。だから、人と食事をするのは苦手だし、高い店とか大嫌い。高い店はうるさいから。ラーメン屋もうるさいというので嫌いだ。食糧難の時代の人だと思ってもらえば良いのかもしれない。食えりゃあ良いのさ。あと、奢ってもらうのも好きじゃない。恩を売られるのが嫌いだから。とにかく食事というのは社交性が求められるので嫌だ。

でも、一日に三回は食事をする。まあ、昔から胃酸過多の気があって、お腹が空くと胃が痛くなるという理由もあるのだけれど。その結果として、簡単な食事になるわけだ。今日の夕食は冷奴とご飯。これは楽でいい。

というような前フリを経て、重大な告白をしよう。

 職場に電子レンジ(オーブントースター機能つき)があったので、これで食パンを食べようと思ったわけだ。オーブンレンジはあるが、冷蔵庫はないのである。このスプレッドは常温保存なので冷蔵庫がいらない。

で、食パンを家から持って来たのだが、リュックに入れる都合上、一枚を半分に切ったのである。そして、半分ずつのに上のフレンチトースト風スプレッドを塗ってオーブンレンジ焼いたのだが、これが失敗だった。半分に切った所から下に垂れてしまったのだ。なんというか、一枚の食パンなら周りの耳の部分が高くなっているから溶けたスプレッドがこぼれないのだが、半分に切ってあると低い方に流れて垂れてしまうのである。

で、オーブンレンジを開けたときに、あちゃー垂れてるよーって気がついて慌てて取り出そうとしたら、熱くて落としてしまったのだ。床の上に。そして、マーフィーの法則どおりにスプレッドの塗ってあるほうが下になって落ちたのである。

そうしたら、自分でもわけが分からないのだが、誰も見ていないからと、落ちた食パンを拾って食べてしまったのだ。これには自分でもビックリしたよ。まさかここまで意地汚いと思わなかった。人目がないって怖ろしい。今どき子供でもそんなことしないよ。俺の子供時代なら余裕でやっただろうけど。年をとって理性の箍が外れるようになったのか。ともかく、自分でも動揺しているのだ。