ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:「勇者刑に処す」3話がよかった。

3話というか、陛下がよかった。

陛下というのは自分を王様だと思い込んでいる勇者である。王を僭称した罪によって勇者刑に処せられた。王を僭称することは重大な罪なので重い刑罰を受けるのは妥当である。死刑がふさわしい。勇者刑は死刑よりも重い罰ということだが、王を僭称する者がうろうろ歩き回っては困るので、勇者刑にするのはどうかと思うが。

それはさておき、陛下は今でも自分を王だと思い込んで行動しているのだが、臣民を思いやる王なのである。その臣民を思いやる行動が、理想の王様のようで実によかったのだ。

実際の王様は前線では戦わない(歴史上はそうとも限らないようだが、王様が前線に出ることはよしあしがある)。それに対して陛下は本物ではないだけでなく勇者なので前線に出て戦う。本物の王ではないので戦死したら国はどうなるとかの心配をする必要がない。

偽物であるがゆえに、本物には出来ない本物以上の行動が出来るのだ。

そしてこれは俺の勝手な解釈だが、陛下は王としての正当な血統がない、そのことは意識下で理解していて、王としての正当性をその臣民を思う心に拠っているのではないだろうか。本物の王は、血統などの正当性があるから、よい王の条件として、いわば追加の要素として「臣民を大切にする」ということが出来たらいいなぁという程度である。絶対必要な条件ではない。絶対に必要なのは血統や、宗教的な認定の方なのである。陛下は偽物なので、臣民を思う心を示すことでしか王である正当性を示せない。

偽物であるがゆえに本物以上に理想の本物らしく行動するのだ。

というのが、俺の「勇者刑に処す」3話の感想である。

偽物が本物以上に本物らしいのは、詐欺師なんかでも同じことだけど。詐欺師は騙そうとする相手の期待する理想の役割をうまく演じるものだから。

一方、詐欺師と違って、陛下が騙しているのは自分自身なので、視聴者として俺は安心というか同情というか、むしろ感動と言ってもいい感情を覚えるのである。

 

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