図書館で借りた本。
「はじめに」あたりでは語り口が合わないかなと思ったが、海洋堂の話なので内容は面白く読めた。ただ、著者が海洋堂をやめるまでの話なので、海洋堂の物語としては中途半端なところで終っている。(だいたい1984年から1987年の話)
面白いのは、著者の出身大学(中退だが)の大阪芸術大学をバカでも入れる、学生はバカばかりというように言っていることだ。もちろん、自虐であろうが、アオイホノオの登場人物とかもあわせて考えると面白い。
海洋堂のライバルとして、ゼネプロのことも少し出てくる。
家族経営の中小企業でオタク産業という面白さはあるが、現代的にみれば(当時は)ブラック企業であろう。
今は少しだけ追記のある60周年記念版というが出ているようだ。
ただ、おれはフィギュア関連はほとんど関心がないので、それほどでもなかったが、興味のある人にはもっと楽しめるだろう。

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