巨乳美少女が海賊退治に暴れまくる痛快冒険活劇……だったらよかったんだけど。そこに余計な設定が入り込んだために、変な終わり方になってしまった作品。まあ、1話からその設定は出ていたんだけどね。そういう意味では設定上の矛盾はなくて、つまり後付の意外な展開ではないのだけれど。
実は十年くらい前に星方武侠アウトロースターを見て、その後このエンジェルリンクスの1話も見たんだけど、その最後で伏線みたいのを見て嫌な予感がしてそこで視聴を中止したのであった。今回、気まぐれでまた最初から見たのである。まあ、アウトロースターは面白いよね。
何が問題かと言うとやはり復讐モードになるとキャラが変わりすぎということかな。新婚っぽい逃避の回は、もう老人の私としては微笑ましく見ていたのだけれど、自由奔放なキャラがプログラムされた復讐マシンになるのはいくら設定の説明をされても、気分が悪い。そしてまた最終回がひどい。悪役の行動が意味不明すぎる。
あと、世界が狭い。宇宙船で星々の間を飛び回れる設定ではあるが、このアニメの中では一つの太陽系内の話に収まっているから。それというのも、宇宙船が毎回惑星から発進するからで、それがバンクの盛り上がるシーンになっているのだ。それ自体は悪いわけじゃないが、そのシーンのために、他の星系にまで話が広がらない。