図書館で借りた本。
探偵による不可能性の証明。あらゆる可能性を考えて、それを否定したと探偵は言うが、もちろん有限の本なので、可能性は三つしか検討されていない。
これは普通のミステリと逆で、探偵と対立する相手が不可能犯罪トリックを考えて、それを探偵が否定する。トリックはかなりありそうもないものだが、それを否定するところがよい。というのは、本格ミステリで探偵が考えるトリックというものは、結構ありそうもないことが多いからである。
三つのトリックを否定したところで、最後にどんでんがえしというか、もうひとつ話があるわけだが、ここはすんなり頭に入らずに読み返してしまった。そしてこの部分がこの作品の一番面白いところでもある。
それはそれとして、俺が思うのは、豚の脚って前脚と後脚で大きさが違うんじゃないかということであった。これを単純に分けたら公平じゃないよね。前脚一本と後脚半分くらいでつり合うんじゃないだろうか。半分黒い羊みたいな話にならないか。