ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

生活の乱れ

縦になっていると眠くなり、横になると眠れない。

介護用のベッドとかで上半身を起こせるやつがよさそうな気がするが布団が下にずれそうな気もする。

だいたい、風呂に入ると目が覚めるというのも問題である。朝風呂に入ればいいのか。

ひらめいた、脳に血が行かないと眠くなるということだな。逆立ちすれば目が覚めるに違いない。

いや、酒を飲むと血行はよくなるはずだが、実際には眠くなるので血行さえよくなればいいというものでもないな。

子供の頃から、喘息の発作を起こした時など、横になると眠れないという傾向はあったのだ。今は、喘息の発作のせいじゃないけど、横になった方が眠りにくい気はする。(寝てるけど)

夢:冷凍庫が開けっ放し

夢というほどの夢でもないが、冷凍庫の扉が開けっ放しになっていることに気がつくという夢を見た。開けっ放しといっても全開ではなくて、ただキチンと閉まっていなくて隙間が出来ている。電気代が……冷凍食品が……。

しかも、隙間のところに氷が出来ていて、いまさら閉めようとしても閉まらない。氷も取れない。まったく、どうしたらいいのさ。

なんかこのへんで、冷蔵庫の方ならともかく、冷凍庫の扉を閉め忘れる訳がない、これは夢だと強引に気付いたんだよね。忘れることもあるだろうに。

収拾がつかなくなったので、夢の中で夢オチにしたような感じの終わり方だった。

マーベルアニメが合わなかった。

なんか3月頃に、dアニメストアで昔のマーベルアニメが一挙に配信されて、見よう見ようと思っていて、GWにアイアンマンの最初の方とブレイドの1話を見たんだけど、俺には合わなかった。

なんかシナリオが日本アニメぽくないんだけど、マーベルの実写映画みたいでもなく、半端な気がしたんだよなぁ。

ブレイドなんてバンパイアハンターのブレイド円月殺法みたいなことをやったりする。さすがに日本刀ではなくて、直剣だけど。まあそれはいいんだけど、ヒロインのマコトが、登場したシーンだけはカッコいいにも拘わらず、すぐにぐだぐだの弱さを見せつけて泣いていて役に立たないのは興ざめである。吸血鬼はバンパイアハンターの前ではゾンビ並に弱くて、マコトも最初は無双していたのに、吸血鬼の中ボスが出てくるとまったくいいところなしの弱者になってしまう。脚本がよくないのではないだろうか。

アイアンマンもなんか、アイアンマン(トニー・スターク)のキャラが好きになれずに見るのを止めたんだよなぁ。どちらも、舞台が日本というのがなんとも半端で情けない感じがした。アメリカが舞台なら、トニー・スタークももう少し馴染んでいたんじゃないかと思うんだが。ロケ代をけちった感じがする。(今やアニメもロケが重要だし、海外だと手間がかかるからだろう。データを買うにしても)。

たぶん、このシリーズは俺に合わないと思う。

 

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読書感想:ほらふき男爵の冒険

ふと思いついたのである。異世界無双ってほら話と共通するものがあるのではないかと。そして、ほらふき男爵異世界の冒険みたいなものを書いたらウケるのではないかと(俺は捻くれすぎているので俺のアイデアがウケることはまずない)。

それでほらふき男爵の冒険を読み始めた。図書館で借りて。

以下に書くことは知ってる人にとっては常識だろうが、俺は知らなかったので書く。

意外な共通点というか、ほらふき男爵の冒険の原題を日本語にすると「ミュンヒハウゼン男爵の奇想天外な水路陸路の旅と遠征、愉快な冒険」であり、これはラノベの長いタイトルに十分対抗するものだろう。なお、「友人知己に囲まれてワインの杯傾けつ男爵自ら物語る慣いなる」という副題?も付いている。

冒頭はロシアの話。ヨーロッパにとってロシアは身近な異世界だったのではないだろうか。実際には、ミュンヒハウゼン男爵は実在の人物で、一時ロシアに行っていたというのが理由のようだが。

違う点は、最初の方は短いエピソードの積み重ねで通すストーリーはない。それと、最初と二番目のエピソードは、男爵自身が活躍するというよりも、変なものを見たという話のようだ。馬を食べる狼の話と頭が半分ない人の話。

後半は、ほら話としてそれほど面白くないガリバー旅行記のパクリみたいな話が混じっている。そもそもこの本は、イギリスで出版された本の翻訳という形でドイツで出版されたのだが、翻訳者ビュルガーの手が大幅に入っているので、ドイツ語版はドイツ語版として別物という解釈のようである。なので岩波文庫もビュルガー編の訳という形をしている。そしてラスぺによってイギリスで出版された本(これも元ネタは別の本)は、最初は「マンチョーゼン男爵の奇妙きてれつなロシアの旅と出征の物語」なのだが、版が進むと他の本のエピソードを加えたりして、ついには題名までも「かえってきたガリヴァー」というものになっているそうだ。ここでガリバー旅行記のパクリみたいな部分を入れたのだろう。

それから、男爵が帰ってきてみんなに語っているというところも異世界ものとは違うか。実話系というか、実話怪談系でもみんな死んだらどうして知ってるやつがいるんだというツッコミがあるが、ほら話は冒険をした人物が、現にいる読者に対して語るというスタイルだな。副題にあるように、実在のミュンヒハウゼン男爵がそもそもそういう話の得意な人だったようだ。

それからは狩りの話。日本のほら話でも狩りの話は多い気がする。落語の鷺とり(もしかしてこの落語自体がほら男爵からの借用か?)とか。現代日本の娯楽小説としては狩りの話は書きにくいので、モンスター退治の話になっているのかもと思ったりする。もちろん、ゲームの影響だというのは分かっているが、英米の冒険小説では狩りの話が多い(多かった)気がするので。

ほら男爵はいつも弾切れのようで、弾切れでチャンスを逃しそうになるが機転でうまくやる。または弾切れでピンチになるが機転でうまく回避する。どれも実際にはあり得ない対策であり、それがほらと言われる理由である。つまり、ほらふき男爵の話というのは、実在の男爵の実際のロシア行きに基づいた実話という形をとりつつ、まったくリアリティのない話であり、そのリアリティのなさ(荒唐無稽さ)が面白いのである。

それに対して、異世界無双(に限らず現代の娯楽作品の多く)は、フィクションという前提の中で、リアリティを高めるための努力が払われている(し、要求されている)。そしてそのリアリティのもっともらしさが評価されている(ような気がする)。

注意すべき点はほら男爵の冒険には、政治的な風刺が混じっているということである。ただ、時々風刺が入ってくるという程度であって、風刺に満ちているという程ではない。時代が違うので注釈を見て初めて分かるが、ドイツが兵士をアメリカ独立戦争を戦うイギリスに売り渡していた(ヘッセン・カッセル方伯の兵隊売買)とか、知らんかった。一方、異世界無双には風刺はないと思う。ブラック労働とはネタにしていることもあるが、風刺というのとはちょっと違う気がするので。

途中でミュンヒハウゼン男爵がお休みして、別の語り手が話を始めるのは意外であった。これはその人物の出生の秘密として風刺を入れるためだったようだ。さすがに実在の人物であるミュンヒハウゼン男爵の家系を変えるわけにはいかないからだろう。

意外な点は年代が特定されている点で、ミュンヒハウゼン男爵のロシア行きは1737年、ロシアの兵士として1739年のロシア対トルコ戦争に参加している。これでロシアとトルコに行ったわけだし、対トルコ戦争時のほら話もある。そして1779年からのジブラルタル包囲戦の話もある。これは実際にはミュンヒハウゼン男爵は参戦していないようだが。それでもうまいこと男爵の存命期間中の歴史上の出来事に合わせてある。

なお、この本のエピソードのうち、どれかひとつでもミュンヒハウゼン男爵が実際に語ったという証拠はないようだ。

岩波文庫の表紙になっているのは、五人の特殊能力を持った家来の話。でも、その話は家来に会うエピソードと、その家来の能力によって財宝を得るエピソードの二つしかないけど。

アメリカ独立戦争の時代の頃の話なのに、男爵は月に二回も行っている。まあ、そこが荒唐無稽なところだが。

後半には女性にもてる話も少しだけあるので、そこは異世界転生とも共通する。

当然ながら、ほら話と異世界無双は全然違うということで。ほら話は自慢話という要素もあるが、荒唐無稽な見聞録・旅行記という意味合いが強いようだ。あとは酒を飲みながらの物語りというか。

現代のエンタメでも見かける、鉄砲の弾に鉄砲の弾を当てるというネタも、この本に元ネタ(一番最初のオリジナルとは限らない)があると思う。鉄砲じゃなくて、砲弾に砲弾を当てるのだが。

読書感想:哲学者にならない方法

図書館で借りた土屋賢二のエッセイ。

哲学者にならずに済むものなら、誰も哲学者なんかにならない方がいいわけで、多くの人にとって「哲学者にならない方法」は需要のある本である。

とは言え、「哲学者にならない方法」を読んだにもかかわらず、いや読んだからこそ、うっかり哲学者になってしまう人だっているかも知れない。そう考えると、「哲学者にならない方法」を人に勧めるのも問題である。

 

アニメ感想:ぽぽたん

このアニメは、お風呂アニメ、パンツアニメ、乳首アニメであると俺は分類する。

wikipediaによると

時空を飛び越えながら旅を続けるあいまいみいの三姉妹とメイド(ロボット)のメアーの4人がその訪れる先々で出会った人々と交流を重ねていく

ということなんだが、場所の移動はどことも知れない日本の町から、どことも知れない日本の町に移動しているので、もしかしたら同じ町の中だけで移動しているだけかも知れないと思うのである。方言も出てこないし、せいぜい関東内での移動のような印象を受ける。

時間の移動も、時代を特定している訳ではなくて、描写されているのは小学校が木造からガラケー使用までである。ただ、あの時の子供が今は結婚しているとか、あの時の女子高生の子供が今は女子高生になっているとかいう設定上の時間経過だけはある。

そして漂流というか旅というかもよく分からない。なんか長女のあいタンポポぽぽたん)にいろいろなことを尋ねて、人を探しているような描写がある一方で、時空転移(住んでいる家ごと転移する)はまったく三姉妹には制御出来なくて、無関係なところに飛ばされているように見える。探していた人も、会ったからどうということもなくて、いや、どうということはあるんだけど、どういう目的で探していたとかいうことはまったく不明のままである。

その時代その場所での人との出会いと別れというのも、12話の中で同じ人(だったり子供だったり)に会うという構成で、いろいろな人との出会いと別れという印象がない。ネタバレでいうと、一度別れた人とまた会うという話だが、これまで何度もいろいろな出会いと別れを繰り返していたなら、誰かに会えるにしても大勢の中の誰に会うかという判断が必要になるはずだが、それがない。

つまり、時間も場所も出会う人もすべて狭く少ないという矮小な印象受けるのである。

まあ、裸は毎回たっぷり登場するので、それを見るためのアニメだと考えればよいだろう。裸体とパンツは多いが、エロいわけではない。エロさなら食戟のソーマの方が遥かにエロい。

(最終回まで見たらもしかしたら話の辻褄が合うという可能性を確認するために見たのである)

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メイドのメアーの性格の悪さはちょっといい。

文学フリマで買った本:空耳と「没」

引き続き、第四回文学フリマ広島で買った本を読んでいる。

空耳

イラスト歌集。イラスト付きの短歌。短歌とイラストは別の人。

写真と短歌はよく見るのだが、写真よりもイラスト方がよいと俺は思う。もちろん、イラストにもよるが。この作品はイラストの良さが出ていると思う。

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「没」

「思ってたより動くメロンパン」による作品。面白い。今回、最大の収穫かも。

没プロット、没原稿。いやぁ、俺にはちゃんと書かれた作品よりも没で中断している作品の方が面白いのかも知れない。

没座談会。まあ、この手の本にありがちな座談会形式だが、テーマが「没」ということで大変面白くなっている。

没からの手紙。かつて没にしたキャラクターから届いた手紙。いや、これは没ではなくて、ちゃんと作品として成立している。うーん、この本ではなく、普通の短編集に入っていたら、そうでもないかも知れないが、この本に入っていることによって光っていると思う。……と思ったら続きがあった。続きは蛇足という気がした。

没リサイクル企画。同人メンバーが没にした作品を別のメンバーが書くという企画。「犯人はいつも僕になる」終わってない?のでリサイクルされていない気がする。「水でよく洗う」終わっているけど、小さくまとまったショートショート。オチが強引な気がする。

没企画Youtuber企画書。この本の発行が2019年なのでVtuberという言葉は既にあったはずだが、youtuberとなっている。実際にはVtuberに近い。youtuber没ちゃんの企画。面白い。俺の好みとしてはオチはいらなかった気がする。

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