引き続き、第四回文学フリマ広島で買った本を読んでいる。
空耳
イラスト歌集。イラスト付きの短歌。短歌とイラストは別の人。
写真と短歌はよく見るのだが、写真よりもイラスト方がよいと俺は思う。もちろん、イラストにもよるが。この作品はイラストの良さが出ていると思う。
「没」
「思ってたより動くメロンパン」による作品。面白い。今回、最大の収穫かも。
没プロット、没原稿。いやぁ、俺にはちゃんと書かれた作品よりも没で中断している作品の方が面白いのかも知れない。
没座談会。まあ、この手の本にありがちな座談会形式だが、テーマが「没」ということで大変面白くなっている。
没からの手紙。かつて没にしたキャラクターから届いた手紙。いや、これは没ではなくて、ちゃんと作品として成立している。うーん、この本ではなく、普通の短編集に入っていたら、そうでもないかも知れないが、この本に入っていることによって光っていると思う。……と思ったら続きがあった。続きは蛇足という気がした。
没リサイクル企画。同人メンバーが没にした作品を別のメンバーが書くという企画。「犯人はいつも僕になる」終わってない?のでリサイクルされていない気がする。「水でよく洗う」終わっているけど、小さくまとまったショートショート。オチが強引な気がする。
没企画Youtuber企画書。この本の発行が2019年なのでVtuberという言葉は既にあったはずだが、youtuberとなっている。実際にはVtuberに近い。youtuber没ちゃんの企画。面白い。俺の好みとしてはオチはいらなかった気がする。