はてブの人気一覧で、「蔵書印」という文字を見かけて、記事は読まなかったが、「蔵書印」というものについて考えた。
蔵書印はコレクター心理を見事に表したアイテムというか行動というか。これは俺のものだぞという印であり、我執というか執着心というかまさにマニアの心理が見事に表れていると思うのである。
むしろ、本以外のものに蔵書印のようなものがないのが不思議だと思うくらいだ。これは陶器や刀剣とかには蔵書印のようなものを気軽に押せないという技術的な問題に過ぎないのではないだろうか。よく覚えていないが、中国の皇帝で所有する書画に蔵書印をペタペタと押した人がいたはずである(俺の記憶は極めていい加減)。
現代の技術を使って、1mm四方くらいの大きさのレーザー刻印をプラスチックに捺せる装置があったら、フィギュアコレクターとか喜んで押すのではないだろうか。もちろんスマホに連動してユーザー独自の刻印がデザインできるのである。値段と大きさが手頃なら、コレクターは買うだろう。俺のものだという印を付けられるのだから。ペンサイズで5千円くらいとか。あくまでも執着心を刻むためのものなので、印は小さくてもよいと思う。大きいと美術的な価値に影響を与えるから、むしろ小さい方が良い。
NFTなんかよりも、実際に手元に蒐集品があって、それに俺のものだという印を付ける行為の方が満足感が高いと思うんだよね。
しかし、そういう商品が世に出ると、コレクターではない人も使うかも知れない。いわゆる恋愛脳の連中である。「俺は彼女のもの、彼女は俺のもの」みたいな考えで人体に刻印しようとするかも知れない。火傷とかして危険なので問題になってしまうな。
いや待てよ、レーザー刻印機じゃなくて、注文に応じてレーザー刻印済みの小さなタグというか金属片を売ったらどうだろう。デザインを決めて100個とか200個とかの単位で注文する。その金属片は1mmか2mmの大きさだけど画鋲みたいにコレクション品に突き刺さって、刺さる部分には返しが付いているので一度刺さると抜けない仕組みにする。これを収集品に付けるための器具も売った方がいい。ガチャックみたいな弾だけ交換する仕組みで持ちやすくなっているもの。
これいいと思うんだけど、特許にならないかな。
貼っといてなんだけど、amazonよりalibabaで買った方がいいかもね。どうせ同じ製品なんだから。いや、買わないと思うけど。