ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:ラーゼフォン

2002年のテレビアニメ。

前に劇場版を配信で見たのだが、TV版と劇場版は違うという話を聞いてTV版も見てみたのである。

勇者ライディーンのオマージュだという監督の言葉があるが、ライディンーのオマージュであることと、エヴァンゲリオンの影響を強く受けていることは矛盾しない。

セカイ系アニメ。

俺はセカイ系が理解できない。というか、セカイ系は理解するものではなく共感するものなのだろう。そして俺は共感できない。

主役の神名綾人を愛でるアニメだと思う。エヴァンゲリオンのシンジ君が14歳なのに対して綾人は17歳なのでシンジ君より男っぽさがある。なのでBLではない美少年好きの女性向けという要素はあると思う。

それからライディーンではお母さんはかなり人間的だったが、この作品ではお母さんがかなりムー的で分かりにくい。(そこがいいとも言えるが、このお母さんが綾人に向ける愛情を理解することはかなり難しい)

ヒロインが年上。エヴァンゲリオンでいえば、ミサトさんがヒロインみたいな。その点は悪くない。けど綾人はひたすら謎の少女の絵を描き続けているし、最後に絵の中の少女が名前を言うのはなんか無理がある気がした。

音楽用語が出てくるけど、それほど音楽的な話だとは思わなかった。だいたい西洋音楽は理詰めで理性の代表みたいなところがあるのに、この作品はオカルト主体だから合わないのだと思う。セカイを調律するっていうけど、調律ってチューニングだから大改変ではなく微調整のような気がするんだけど。いや楽器はその微調整が重要だけど、セカイがガラっと変わるという印象ではないんだよなぁ。セカイを転調するならともかく。

音楽をテーマにした作品は結構あるけど、多くは感性的であり、西洋音楽の理屈を主体にした娯楽作品は知らない。それをやったら面白いと思うんだけど。楽典アニメとか。

やっぱ俺には合わなくて、ボンズならザムドの方が好きだな。ザムドセカイ系ではないし。(俺的には)

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