ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

非哲学的考察

非哲学的考察:人間の共感には脆弱性がある

人の痛みが分からない犯罪者みたい設定は、昨日感想を書いた「不可逆少年」にも出てきたが、人間の共感には脆弱性もある。 共感がみんな悪いという意味ではない。IT関連でも便利な機能には脆弱性があったりするものだ。 「不可逆少年」でも最初の頃に、「裁…

人が感じる苦痛の量には個体差がある

読書感想:『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延ーー静寂機械・遺伝子地雷・多元宇宙モビリティ 難波優輝著 これは異常論文という短編集の中の一編である。 異常論文 (ハヤカワ文庫JA) 早川書房 Amazon この短編に対する読書感想として、以下の論を展開する。…

学者、思想家、活動家、そして芸人

オレオレ定義を聞きなされ。 学者というのは大学にポストがある人という意味ではなく、客観的論理的に他者も自己も批判できる人であり、その結果を論文として発表する人のことである。 思想家というのは、他者の批判よりも何よりも自己の思想を主張する人で…

創作:生命と自由と平等を尊重し、寿命以外ではほとんど死なない生物が滅亡する

ある生物の話をする。仮にその生物をアルとしよう。 アルは高度に倫理的な知的生命体で、生命と自由と平等を尊重する平和な種族である。ただし、生まれた惑星から他の星に移住するようなテクノロジーは持っていない。 アルも昔から高度に倫理的だったわけで…

反哲学的考察:私と人間の絶対的特殊性

人間性がないので増田に書けなくなってしまったので仕方なくブログに書く。3問以上正解って表示されているのに書けないのは、ブラウザが悪いのか、バグなのか。 私という人間は、私しかいないので、唯一無二であり絶対的に特殊な存在である。それ故に、私と…

ヒーローとヒロインの非対称性について

アニメでもラノベでもいいんんだけど、ヒロインに対応する男を表す言葉が思いつかなくて困ることがある。 これはヒーローという言葉からはつい「英雄」という日本語訳を思いついてしまい、ヒロインは日本語に訳さずに(エロゲの)ヒロインのように思う俺が悪…

職業訓練について

職業訓練は重要である。 義務教育というものは、特定の職業を前提としない基礎能力訓練であると考えられる。一方、職業訓練は、特定の職業に特殊化した訓練と言えるだろう。 ここで問題となるのは、職業によって労働条件や収入が大きく異るということである…

パフォーマンスが嫌いなのだった。

よく考えてみたら、私はパフォーマンスというものが嫌いなのであった。 いや、娯楽としてのパフォーマンスは好きですよ。いや、いや、いわゆる一部のユーチューバーがやるようなものが娯楽かどうかはさておいて。 パフォーマンス - Wikipedia 私が嫌いなのは…

快楽は一瞬、苦痛は永遠

悲観的なのです。 これまで何度も仕事を止めてきたけど、その度に思うのは、苦しい状態は仕事をやめない限りずっと続くという感覚。締め切りとか納期とかがハッキリしていてそこを過ぎれば楽になるということが分かっている場合は別だが、そうでなければ問題…

「人生の目的」は、人生を楽しむための手段の一つである。

ゲームには最後のボスを倒すとか、なんかそういう目的があった方が面白いけど、最後のクリアまで行かなくても、その途中のプレイが面白ければ十分楽しめる。 実をいうと、「風来のシレン外伝アスカ見参」はすごく好きなゲームなのだが、クリアしていない。だ…

名人・達人は楽しそうに物事をなす

すごく楽しそうなんですよ。たとえば、ジャズの演奏とか、ダンスとか。そういうのは、見せるものだからというようにも考えられるけど、それだけじゃなくてノッてるってのもあると思うし。 昔、テレビを持っていた頃、時々見ていた絵画教室みたいなのも、先生…

群れの中の位置を確認する。

なぜ専門外のことを書くのか なぜ私はよく知りもしない専門外のことを書くのか。まず、専門の範囲内での自分の位置がほぼ最下層に近いから。そりゃあ、専門の範囲をぐぐっと絞り込んで世界で10人くらいしかやってないというところまで狭めれば、10本の指…

目立つことの損得

非哲学的考察では、人間を動物だと考える。主に哺乳類として、ときには脊椎動物として。ただし、哺乳類の中でハダカデバネズミを取り上げることは決してしない。私の観測範囲内では、ハダカデバネズミを例えに人間を語ったものは、すべてひどく間違っている…

人生は哲学するには短すぎる

非哲学的考察というカテゴリを作ってみた。非哲学的にいろいろなことを考察したいと思う。 哲学は自然科学と同様に積み重ねの学問である。ギリシャ時代からの膨大な蓄積があるのだ。あるいは、殷周時代からの。職業哲学者ならともかく、一介の庶民が手を出す…