ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

非哲学的考察:人間の共感には脆弱性がある

人の痛みが分からない犯罪者みたい設定は、昨日感想を書いた「不可逆少年」にも出てきたが、人間の共感には脆弱性もある。

共感がみんな悪いという意味ではない。IT関連でも便利な機能には脆弱性があったりするものだ。

「不可逆少年」でも最初の頃に、「裁判所に苦情の電話が殺到した」みたいな記述があって、こういうのが共感の脆弱性だと思うのである。

つまり、共感は扇動に弱い

扇動政治やファシズムの成立に共感は極めて重要である。

まあ、こういうことを言うのも、私が共感しにくい、いや、共感しにくいわけではなく、意図的な扇動に情動を持っていかれる感じをいやな感覚として自覚しているからである。

ニセ科学、ニセ医学なども極端な例から共感を呼び起こそうとしてくる。

そればかりでなく、環境問題なども共感に訴えてくるので、私にとっては鬱陶しい。

俺の感情を動かそうとするな!論理に訴えろ!

俺の感情を動かしていいのはエンタメフィクションだけである。

共感という病

共感という病

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読んでない本。対談なんて情報密度の低い本を読んでられるか。動画の次くらいに情報密度が低いからな。