少し前に話題になっていた本を図書館で予約して借りて読んだ。
これはオススメできる本。
セキュリティ関係者というよりも、外部から見た立場で書かれているようだ。ただ俺からすると、随分とマイクロソフトに優しいように感じられる。
セキュリティの専門家よりも、セキュリティ面倒くせーとか思ってる人が、うんうんとうなずくような本であろう。そして、それゆえにセキュリティの専門家にもお勧めできる。足元を見つめ直すのによいであろう。
この本で批判されていることの一つは、スタントハックなどハッカーを持ち上げる風潮である。ホワイトハッカーとブラックハッカーなどという分類は意味がなく、多くのハッカーは(おそらくは黒よりの)グレイであるという。
また国家によるハッキングにはもう対抗するのは無理のようだ。お手上げである。ここで名指しされているのは、ロシア、中国、そしてアメリカである。
でも、さあ、もう情報セキュリティは古いよ。ハッカーによる攻撃なんてどんなに深刻であろうと、もう時代遅れさ。いま心配するのはそこじゃない。俺たち個人ユーザーにとって今、一番の問題はネット広告だからね。