ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:生徒会探偵キリカ1

アニメ見るのが忙しすぎてラノベ読んでる暇もない。

生徒会ハーレムもの。絶大な権力を握る生徒会の会長、副会長、会計は全員美少女、そこになんの取り柄もない男子生徒(語り手)が入ってハーレムするという話である。

S系というか支配者系バイセクシャルの生徒会長が美少女を集めて作った百合ハーレムにふつうの男が混ざる話でもある。副会長は甘やかし系、そしてメインヒロインの会計は引きこもりハッカーである。でもハッキングはしないけど。

俺の独自研究によると、ハーレムものは俺ツエーハーレムと、ボクふつうハーレムに別れる。この分類によれば、この作品はボクふつうハーレムのように見える。

で、探偵だけど、他のヒロインのテンプレ的キャラ立てにページを使いすぎて、メインヒロインのキリカが探偵をするページが短い短い。ページが短いのはキリカが優秀すぎて一瞬で事件を解決してしまうから。その上、ワトスン役をするべき語り手がその名探偵の解決をやはり一瞬で理解してしまい、マヌケを演じて読者のために細かい解説を引き出すこともしないので。事件はまるで問題集の解答ページを丸写ししたように苦もなく瞬殺されるのであった。

が、なんと、このマヌケを演じることもできないワトスン役というのは伏線であって、実は主人公の語り手は優秀なのである。後半そのことが明らかにされる。

つまりこの作品は、ふつうに見えるボクが実は優秀なすごい人だったのだ系の作品なのであった。そこがこの作品の一番のミステリー要素だったりする。