ベイビーステップ4周目くらいを見終わった。
リーマンズクラブを見始めたらベイビーステップを観たくなって、そこから2期の終わりまでハイペースで観てしまった。
俺的にはスポーツアニメの金字塔。
とにかく頭を使ってスポーツをする話である。でも肉体強化もしてるし、厳しい訓練もしている。コントロールはフィクションだが、必殺技というほど決まってはいない。「大きく振りかぶって」の9分割コントロールですらありえないフィクションという話なのに、ベイビーステップでは64分割81分割とかやるので。それも相手の球に対する返球だからなおさら。
頭を使ってスポーツをするという点が俺の好みではあるが、頭を使っても失敗して修正するというところがなお良い。ゾーンにこだわって失敗したり、プレッシャーをコントロールしようとしたり、怒りを力にしようとしたり。もうひとつ、これの良いところは、試合でしか出来ないことを試合でしているという点である。
よくあるスポーツ物では、練習でやってなかったことをいきなり試合でやったりするけど（ベイビーステップでもそういうところもあるが）、このプレッシャーのコントロールとか怒りを力にとかいうのは、練習しにくいので、いきなり試合でそれをやるという必然性はある。試合後にコーチとメンタルコントロールの話をしているのもよい。
ただ、メンタルトレーニングになると、どうも俺には納得できない部分もあって、それはアニメの先の展開の漫画の方で大きいんだけど、なんであれなにかの理屈を付けてそれを信じるということがスポーツとしてはメンタルによいのであろう。
そう、俺はベイビーステップは漫画も読んだのである。漫画と比べるとどうもアニメは恋愛要素が強いような気がするが、それは俺が漫画の恋愛部分を飛ばし読みしたからかも知れない。
リーマンズクラブはトラウマ克服だったが、ベイビーステップではトラウマ克服ではない。しかしメンタル不調からの回復というのは描かれていて、荒谷の大声だったり、難波江のストレートだったり、ライバル選手を追い込んでも相手が気持ちを切り替える手法を持っているので簡単には勝てないというのが素晴らしい。
