2016年の劇場アニメ。ゼーガペイン10周年記念作品。
dアニメストアで見放題になったので見た。
10周年記念作品ということでファン向けですね。
始まってすぐのソゴル・キョウの朝食シーンで強烈な違和感があった。そう、ふつうの朝食シーンなのである。ゼーガペインTV版の朝食シーンは違和感のある朝食で、そこが伏線になっているのだが、この劇場版では違和感のない朝食シーンで、TV版を知っているファンは、ええっーとなる訳である。違和感がないという違和感。
そして、注目は花澤香菜の演じるカミナギである。TV版のカミナギは覚醒前花澤香菜であり、声優の演技としてこなれていないというか、女優が声優をしたときにありがちな声だったのだ。声質としては違和感を感じながらも、演技としては存在感があるというか、カミナギというキャラのこのアニメにおける立場もあって、独特の強い印象を俺に与えたのである。
このADPにおける花澤香菜の声は、覚醒前に寄せているような気はするが違和感のない声優の声であった。あの違和感のあるカミナギの声ではなかった。
もっともADPでは、カミナギはヒロインではないので、出番は少なめである。ADPはTV版の前日譚のようだ。なにしろ、前半では主役ロボットのゼーガペインがまだ完成していないのだから。
戦闘シーンも結構あるものの、基本的には人間ドラマで、TV版ではすでにいなくなっていた人のエピソードがいくつかあるし、副委員長(副司令)のエピソードとかもあった。メインは二人のミサキ・シズノのエピソードだろうか。
まったくストーリーと関係ないように思える萌AIも新キャラとして登場していた。
ADPが何の略なのかはよく分からなかった。(アダプテーションのようだ)
ファン向けとしてよく出来ていると思う。逆にTV版を見ていないと楽しめないとは思うが。