今期のアニメではなく、2017年のアニメ。(なのでネタバレありで)
なんか最近ネットでちらっとタイトルを目にした時にちょうどdアニメストアの見放題になったので、見てみた。最後まで見たらかなり良かった。
実は2017の放送時にも配信で最初の2話か3話くらいまでみたのだが、あまりにもエロかったので、エロさに耐えられずに切ってしまったのだ。
1話の最初から馬鹿なストーリーで、何事かと思っているとそれは作中で主人公羽島伊月が描いているラノベの内容、つまり作中作だと分かるのだが、その後の羽島伊月の行動がやはり異常で、視聴者を振り落とす。俺は馬鹿な展開は大好きなのだが、ヒロインの可児那由多がエロすぎてそこがついて行けなかったのだ。
あと、この作品はラノベ作家たちが主役なので、そこもちょっと辛かった。なんかこの時期というか、その前からラノベ作家が主役のラノベというのが結構あって、作家になりたいなんて思ったこともあった俺にはちょっと辛いところがあったのだ。
しかし、今回改めて見ると、やはりエロいのはエロいのだが、主役の羽島伊月は頭おかしいように見えて結構いいやつだという印象を受けた。なんか、シュタインズゲートを最初に見た時にオカリンが頭おかしいように見えて、だんだんいいやつに思えてくる展開に似ている。いや、シュタゲに例えるのはさすがに褒めすぎなのだが。
そして、妹、妹と言いながら、この作品は海亀のスープやボードゲームのような遊びの描写が多い。たぶん、作者の趣味なのだろう。
そしてラノベ作家の生活を誇張して描いていて、ヒロインの可児那由多は、全裸で執筆するとか、ラノベ作家ものとしても馬鹿な話なのだが、主人公の友人のラノベ作家不破春斗のアニメ化が大失敗してネットで散々な評判というあたりからの流れが素晴らしい。
そして羽島伊月の作品はアニメ化ではなくて、コミカライズされることになる。のだが、その漫画家三国山蚕がまた実に頭のおかしい下着フェチでいい。頭にリボンをつけた女の子かと思ったら、なんとそのリボンはパンティだったのだ。もうこれから頭のリボンはパンティにしか見えないよ。しかもアニメではパンティをリボンにする結び方の解説まで付いていた。
イラストレーターと税理士も頭がおかしくて俺好みである。つまりエロすぎる点を除けば、ほぼ俺の好みなのだ。
羽島伊月も妹妹とばかり言っているのに、実は恋愛観はかなり正常に近くて、俺がかなり心配していた弟君との関係は(アニメでは)進展がなくて済んだ。エロいことばかり言うだけでなく、実行もするヒロインもなんと最終回では乙女な感情を見せていてよい。
ヒロインに犯されるのが主な役目かと思っていたサブヒロインの白川京も最終回では編集者を目指すという方向を示していて、アニメとしても12話でよくまとまっていると思う。
そしてついに主役の羽島伊月の作品がアニメ化されるというところで終わるのだが、なんとそのアニメ化は別の作品の代役で、スケジュールがタイトで予算も少ないので大コケを覚悟しなさいという編集者の言葉。
いや、これはかなりの傑作かもしれない。とは言えシュタゲと比べたのは褒めすぎだったかも。