ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

考察:ギャングの入団儀式とブラック研修と洗脳

マフィアの入団儀式だと思って検索したけど、ギャングの入団儀式で検索した方がよい結果が得られたのでそっちをタイトルにした。

英語で言えば、イニシエーションInitiation。

特に「理不尽で精神的肉体的な苦痛を伴う儀式」が重要だと俺は思うのである。というか、フィクションとしてなら魅力的でもある。

で、カラパイアにちょうどいい記事があった。

karapaia.com入団の儀式じゃないのも混じってるけど。

こういう儀式は、団体の構成員が全員同じ体験をしているという点で団体の結束を強める効果がある。何をするかはそんなに問題じゃなくて、それが不合理で精神的肉体的な苦痛を伴うということに意味がある。

ブラック研修も会社に入る際の儀式なので、イニシエーション儀式と言える。だから、ブラック研修が不合理だという批判はあまり効果的ではない。不合理であることが重要なのだ。ブラック研修の場合は、共通体験としての結束という目的の他に、命令服従型の社員を作るという目的がある。洗脳だ。命令服従型の人間は不合理な命令に服従することが重要なのである。きちんと説明して理解して行動するのではなく、不合理であっても命令されたことを実行する人間を作るのが洗脳だ。そのために、わざと不合理なことをさせるのである。

カラパイアの記事でも、「ヘルズ・エンジェルス:糞尿洗礼」というのがあるが、暴力はありきたりだから、あるいは暴力に慣れている人には効果が少ないからか、暴力よりもさらに精神的嫌悪が強いからか、不潔な行為というのもイニシエーションや洗脳に使われるのだろう。

重要なのは嫌悪感のあることを無理やりさせることなのだ。

そして、イニシエーションを終えて集団に加わった者は、次の儀式では洗脳する側に回るのである。この洗脳の連鎖が組織を維持したり拡大したりする。

 

 

 

こういうことに、不合理だとか不潔だとかいう批判はあまり効果がない。わざと不合理なことをしている、させているからである。洗脳によって命令に服従する人間を作り出し、その人間がまた次の洗脳者になるということが俺には恐ろしいのだ。拡大再生産である。