漫画原作のアニメ。
実に変なアニメだった。忍者という存在は、変なものを生みやすい気がする。ニンジャスレイヤーとか、いやあれは勘違い日本ネタだから違うけど。思い出したのは「忍空」で、バトルも結構あったが、変なギャグの作品だった。
このアニメには「エロ・グロ・ナンセンス」が入っているが、昭和のエロ・グロ・ナンセンスとは一味違うもの。ナンセンスの部分は忍者の存在そのものとか、サブタイトルにもなっている「石を投げれば忍者に当たる」とか。猫に脳移植ってのもあり得ないだろう、容積が違う。そういうあり得ないことをシレッと入れてくるところ。
エロもネタとして入れてくるけど、扇情的ではない。いつも俺が例えにする食戟のソーマの方が遥かにエロい。グロは、殺人とかあるからグロといえばグロだけど、エンタメで殺人と血まみれなのは普通なので、あえてグロと言ったのはエログロナンセンスを揃えるためである。
おっさんの着ぐるみを着た女の隊長とか、明らかにヘンだろう。
そう、この作品にはリアリティがない。そこがいい。アニメの作画はかなりリアルだけど、話がリアルじゃない。それでいい。エロ担当の川戸愛はよい。女子高生はかわいくない(かわいく描けていないのではななく怖い)。房中術の忍者の男の子の方がかわいい。
ともかくいろいろヘンでよい。
主役の九郎(CV:坂泰斗)の話し方もすごく合っていると思う。
原作は続いているみたいだけど、キリが良すぎて2期はないんじゃないかなぁ。あったら嬉しいけど、このヘンな作品がどのくらい人気を集めているのか分からない。