私には向かない本。
探偵事務所の所長が、不治の病癌に冒されたことを知り、手首を切って自殺。共同経営者が探偵事務所のすべてを引き継ぐ。
って、ミステリ脳としては、自殺は偽装で犯人は共同経営者という疑いを持つわけだが、こうして探偵事務所を引き継いだのが主人公のコーデリア・グレイなのである。
まあ、文章が読みにくいというのが私にとっての問題であり、１ページ１段落というのも、ラノベ文体とは逆の意味で問題である。もともと、この本を読もうと思った動機が、ミルキィホームズの４人の中で唯一読んだことのない探偵だったというしょーもない理由なのであっさり中断を決意した。
まあ、癌で自殺というのは、単に時代が古いというだけなんだけど、所長が登録されていない銃を持っていて、コーデリアがそれを当然のように受け継ぐというのは、コーデリア犯人説を採用したくなる要素である。
タイトルは非常に素晴らしい。なので、タイトルのパロディや模倣がたくさんある。
