ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:メルヘン・メドヘン

放送中断から奇跡のように甦ったアニメ。しかし、私はもともとながら観していて、あまり映像は見ていなかったのである。

「原書」という言葉を使っているけれど、童話の原典に忠実という意味ではなく、なんとなくみんなが知っているぼんやりとした話を元に戦闘能力のネタにしていく。物語は書かれた文字ではなく、それをなんとなく知っている読者の心の中にあるという主張である。

またこれは特定のシリーズへの批判とかではなく、すべての過去の優れた物語が「戦闘」へと卑小化される現代社会に対する痛烈な批判なのである。そうして戦闘の演出にまで卑小化されてしまった過去の偉大な物語は、ハッピーエンド化というもうひとつの卑小な改変によってしか救済されないのだ。

すべての物語は、それを受け取る人の心の中にある。

 

第一話 「物語症候群」

第一話 「物語症候群」