ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

俺は「三体」でSFを卒業したかも知れない。

「三体」を読んだ時には、そうは思わなかったのだが、「創元のkindle本SF50%引きセール」というのを見て、まったく心が動かなかった。いやほんと、50%引きになっている本のリストを見ようという気にもならなかったのである。

そして最後に読んだの何だっけと考えたら「三体」で、なるほど、おれは「三体」でSFを卒業したのだなと思ったのである。

これは厳密ではなくて、このブログを検索すれば分かるように「ジャック・ヴァンス」の旧作なんかを読んでいるのである。だから、卒業ではなく、新作SFに興味が持てなくなったという方が正確だ。まあ、テッド・チャンの新作なら読むかも知れないが、それも旧作を読んで知っている作家だから読むという形であり、読んだことのない作家の新作を読もうという気がすっかりなくなっているのである。

そしてそのきっかけ、というかそれ以前から読まなくなっていたので、トドメとなったのは紛れもなく「三体」であろう。

SFを読まない人にはSF入門のきっかけとなり、俺のようにSFをこじらせた人間には卒業のきっかけとなる本、それが「三体」である。