反ワクチンビラが郵便受けに投函されていた。
利己的な行動としての反ワクチンは、自分だけワクチンを打たずに、他人にはワクチンを勧めるというものである。他人にワクチンを打たないように勧めるのは利己的行動としてはおかしい。
しかし、自分に理解できない行動を愚かな行動であると断定するのはあまりよろしくない。そこで考えてみたところ、反ワクチン活動は、評価経済に基づくものではないだろうかと思ったのである。
もっとも評価経済には詳しくない。かといってオレは評価経済に詳しいんだと言っている人は、評価経済的に高い地位にいる人であってポジショントークとして見たほうが良いとも思う。オレの大雑把な理解としては、評価経済はPV稼ぎに近い。悪名は無名にまさる。炎上商法のようなものである。
オレ的には、あるいははてブ的には、あまり芳しくない香りの人が連日ヤフー個人で持論を披露していたりするのはまさに評価経済的である。というのがオレの意見である。
まあ、良識的なことを言って評価の高い人もいることは否定しないが、悪貨が良貨を駆逐するのもまた評価経済であろう。顔出しをすることによって出演料をもらえたり、本が売れたり、講演ができたり、うまくすれば棚ぼた的に役職につけたりする人もいるが、評価経済の本質はそこではない。
悪名も含めて有名になること、自説が良かれ悪しかれ世間を騒がすことこそが評価なのである。反ワクチン活動を、愚かな行為と見ることは容易であるが、評価経済活動として見ることにもいみがあるのではないだろうか。
例によって、読んでない本を貼る。というか、これこそポジショントークだと思う。読んでないけど、そう思うのである。