スキマで全話無料なので読んだ。
https://www.sukima.me/book/title/BT0000369374/
太平道の立場から描かれた三国志前史……だったら良かったのかも知れない。
妖怪とかその手のものと戦う話。最初は結構いいかんじだったけど、途中でなぜか三国志の武将の話が挟まってからは、ああ、この作家は三国志がやりたいんだと分かってしまって興ざめに。
それに、荘子の読者である私にとっては、混沌はこんなちゃちな存在ではないという思いが強い。仙人とか出るから道教っぽいんだけど、どうもキリスト教的でもある。神が世界を滅ぼすとか。そして、人の記憶から消えると神が消えるというのは、民俗学的な説なのかまあ流行っている説だと思うけど、それとキリスト教的な神はミスマッチだわな。
ダキちゃんとか著我姉さんとかは魅力的なのだが。房中術で不老不死の遊女ってええやん。
何がやりたいのかよく分からないままに、なんか打ち切りっぽく終わった気がする。