ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのSF三賞受賞作品。まあ、面白いのは確かだけど、そこまで面白いかというとそれほどでもないような。神に文句を言いながらもなんだかんだで使われてしまうイスタ国大后。まあ、これも恋愛小説ですね。やはり最初の方で相手と恋に落ちているような。
魅力的なのは急使のリス。やはり元気いっぱいの若い娘はいいね。イスタもいいんだけど、神に毒づくおばさんというイメージと貴婦人のイメージが私の中でうまく調和しなくて。
- 作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,Lois McMaster Bujold,鍛治靖子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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そしてこの作品でも、傷付いて血を流している中年の男が登場する。たぶん作者の趣味。そして女性をさらりと抱き上げて馬に乗せるとかいう絶世の美男子も。女性向けでしょう、これは。
しかし、神の中でも庶子神は一筋縄ではいかないわけで、登場シーンこそ短いものの庶子神のふるまいは面白い。
そしてこの本の最後で愛し合う二人は結ばれるのです。昔の少女漫画ですな。ああ、ネタバレしちゃったよ。ビジョルドのこのシリーズを読んでいれば、最後は予定調和的に終わることは予想できるでしょうが。