少し前に、中国で日本アニメによる文化侵略を止めるというような記事を見た。そこには「祭」は中国では神仏や祖先の霊をなぐさめるものであって、日本のような馬鹿騒ぎではないというような事が書かれていたと思う。
それとなにか世間の状況がじわじわと私の精神に作用して、陰陽師による泰山府君祭というものを思い出させた。検索してみると安倍晴明が泰山府君祭というものを行って、死者(というか死病にかかった高僧)を弟子の命と引き換えにして救った儀式らしい。(今昔物語)
私が記憶しているのは、東京レイヴンズという2013年のアニメ(原作はラノベ)で、死者を復活させるために泰山府君祭を行うというものである。泰山府君祭はこのアニメで中心的な役割を果たしていて、この世界でモンスターが暴れるようになった原因も過去の泰山府君祭とされているし、アニメの1話でも泰山府君祭を行おうとする女(ヒロインの1人)が登場するし、そしてアニメの終盤では主人公も泰山府君祭を行なってしまう。禁忌だったのに。
でも、このアニメで一番驚いたのは、男の子だと思っていたコンが女の子であったということである。
泰山府君祭はヤバイよ。死者を復活させる禁忌の術だからね。