ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

2021年冬アニメ1話感想:裏世界ピクニック

宮澤伊織のラノベというかSFというか、ともかくハヤカワから出ている小説が原作のアニメ。百合らしい。

1話ではそれほど百合ではない。うーん、俺って都市伝説が好きじゃないんだよなぁ。怖いから嫌いというよりも、怖さを狙って作っている話という感じが好きじゃない。2ch臭いし。

百合は好きだし、まあ、見るけど。

 

 

anime.dmkt-sp.jp実は原作者の宮澤伊織は、(一方的に)知っている人なのである。昔、テキストサイト全盛の頃、テキストサイトをめぐるアンテナというのがあって、それで面白い日記とかを見ていたのだが、その日記の中に「日々是魚を蹴る」という日記があって、そんなに頻繁に更新される訳ではなかったが、面白いと思って読んでいたのである。その日記の作者魚蹴さんが、宮澤伊織なのだ。(宮澤伊織=魚蹴というのは本人がツイッターで表示しているから大丈夫)

だからデビュー前から知っているかというと、そうではなくて、魚蹴さんが宮澤伊織というラノベ作家でゲーム関係の人だということを私が知らなかっただけなのである。

そうは言っても、昔から一方的に知っていて一般人だと思っていた人の作品がアニメ化されるのは感慨深い。

アニメ感想:バブルガムクライシス

いやもうね、俺の表のなつかしベストアニメは「ビューティフル・ドリーマー」なんだけど、裏のなつかしベストアニメがコレなんだな。

OVA版。プログラマーを始めた頃、終電で帰って暗い道を歩いてワンルームマンションに着くまでの途中にポツンとあったレンタルビデオ屋で借りて見たんだよ。

美少女戦闘ものというか、歌と美少女とメカというか。すごく気に入って見ていたが、その後引っ越ししたりしてOVAのシリーズを最後まで見られず、十年以上経ってから残りのシリーズを見た作品。

マクロスみたいに歌がテーマという訳じゃないんだけど、ヒロイン役に歌手を採用して作中でも歌っているし、その歌「今夜はハリケーン」に合わせて始まる1話のオープニングがカッコよかった。

お色気もそこそこあり、軌道エレベータや、衛星ビーム兵器が登場し、周りの高層ビル群を圧倒してそびえるゲノムタワーの巨大感もよかった。

でも今回dアニメストアで見直してみたら、最終話があまり見覚えがなく、その代わりに、あの話がないという気がするのである。昔の記憶と一致しないという例の現象だ。あれだよ、あの深海探査艇の話がない。TVシリーズの方だったのかなぁ。

記憶がおかしいのは、終電で帰ってビデオを借りて見る時間があったのかというのも不思議なんだけどね。

 

バブルガムクライシス [Blu-ray]

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  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: Blu-ray
 

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あとでTVシリーズになるんだけど、TVシリーズは絵が新しいのと、途中から登場する新型スーツの気持ち悪い感じがよかった。

 

 

漫画感想:怪・力・乱・神 クワン

スキマで全話無料なので読んだ。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000369374/

太平道の立場から描かれた三国志前史……だったら良かったのかも知れない。

妖怪とかその手のものと戦う話。最初は結構いいかんじだったけど、途中でなぜか三国志の武将の話が挟まってからは、ああ、この作家は三国志がやりたいんだと分かってしまって興ざめに。

それに、荘子の読者である私にとっては、混沌はこんなちゃちな存在ではないという思いが強い。仙人とか出るから道教っぽいんだけど、どうもキリスト教的でもある。神が世界を滅ぼすとか。そして、人の記憶から消えると神が消えるというのは、民俗学的な説なのかまあ流行っている説だと思うけど、それとキリスト教的な神はミスマッチだわな。

ダキちゃんとか著我姉さんとかは魅力的なのだが。房中術で不老不死の遊女ってええやん。

何がやりたいのかよく分からないままに、なんか打ち切りっぽく終わった気がする。

 

 

 

漫画感想:卓球Dash!!

タイトルはピンポンDash。

茨城県牛久のヤンキーが美少女に惚れてMAXコーヒーを飲みながら卓球をする話だっぺ。

年末年始にスキマで全巻無料で読んだ。一気読みですよ。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000513057/

主人公の天道春来は喧嘩の強いヤンキーで、卓球少女に惚れて卓球を始めるのだが、まあ、これだけだとありきたりと言えばありきたりだが、春来は試合で負け続ける。「初めての勝利」は結構あとになってから。

そして怒涛のMAXコーヒー推し。必殺技の名前もMAXコーヒー由来だし。いや、必殺技はあるけど、実際には普通の卓球なので、物理法則は守られている。まあ、漫画的演出はあるさ、でもやっていることは卓球の普通の(すごい)技である。

爆速魔駆須駄屁(ばくそくまっくすだっぺ)は必殺技の名前。ふだんの話し言葉ではだっぺとかそんなに言ってないのに。

女子更衣室の扉を(間違って)開けるシーンは、全巻を通して2回しかないので大丈夫。

 ヤンキー漫画ってそんなに読んでないつもりだけど、これは面白い。

雑記:計画も立てないし目標も定めないし反省もしない

新年の挨拶もしないし、年賀状も書かない。

そうは言っても、小学校の頃は何か抱負を書けとか言われて書いたような気もするし、年賀状を書いていた時には今年の目標とかを書いたような気もする。いや、だって年賀状に書くことないし。でも本気じゃないんだよ。

高校くらいから目標を立てなくなったというか、目標を口に出せなくなったというか、まあ敵に計画をバラす馬鹿はいないわけですよ。秘密計画書を書いてどこかに隠すほどの中二病ではなかった(中学の時はともかく高校の時は)。

方向性は脳内にぼんやりと持っていたが、具体的な計画とか強い決意とかは持たないようにしていたのである。問い詰められても計画がなければ白状しようがない。そもそも実現したらいいなとは思っていたけど、実現するわけがないとも思っていたし。

強い決意とかあったら犯罪者になっていたかもしれないし、計画を立てたら犯罪の計画になっていたかもしれないので。

まあ、未来を信じていなかったので、その時に楽しければいいやと本や漫画を読んで過ごしてきたし、その方針はその後も変わらず、本を読んだり漫画を読んだりゲームをしたりしているわけです。

そうは言っても、変化があったのは、未来を信じていないがゆえに、つらいと感じたらためらわずに逃げ出すことが出来たから。逃亡計画を立てて逃げるのではなく、つらいと感じた時にふっと思い立って逃げる。計画は必ず露見して潰されると思っていたので。

一方で、面白いと思ったことは将来の計画なしにやってみることにしている。そうやってプログラミングを覚えたし、まあ、学位も取ったし。

今年のことも来年のことも考えていなし、ましてや死後のことなんて考えていない。そのうち行き詰まるかもしれないけど、行き詰まった時に考えると言うか、そのときの状況に反応すればいいや。死んだ後のことは、死んでから考えればいい。

アニメ感想:ノブレス

韓国のウェブコミック原作のアニメ。

吸血鬼の話だが、時代錯誤の吸血鬼の行動がとぼけたユーモアを醸し出している作品……だと私は思っていた。

ラーメンが伸びてから食べるとか。

しかしバトルパートの比重が大きくなってしまい、ただのバトルアニメに。

面白いアニメが最終的にただのバトルアニメになってしまう現象が(私によって)頻繁に観測される。

 

第0話 NOBLESSE:Awakening

第0話 NOBLESSE:Awakening

  • メディア: Prime Video
 

 

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読書感想:わたしは哺乳類です

「母乳から知能まで」って副題だけど、「金玉袋から脳まで」って感じだ。

1章が陰嚢(金玉袋)の話で、金玉がぶら下がっている理由というかそのへん。広く知られた冷却説に対する反論と他の有力な説を紹介している。でも結局はどれという決め手はない。

2章がカモノハシの話。これでまともな本だと分かる。哺乳類の話をする際にカモノハシは極めて重要な存在だからである(そして私の興味もそのへんにあった)。

という風に始まり、その後いよいよ性の話になっていく。この本の著者はサイエンスライターで、原著は2017年発行であり、2000年以後の新しい学説も紹介されている。

非常に面白い。哺乳類の起源についての興味深い考察がされている。一つの説が正しいと断言されていないことが多いが、様々な(私にとって)新しい事実や考えが紹介されいる。

特に6章の「胎内で対立する父母の遺伝子」が興味深い。なるほどという感じである。利己的な遺伝子という考え方を知っていれば、これもまた納得できることだ。フェミニズム的とも言えるが、まあいまさらフェミニズム運動には影響ないか。

 

 この本の著者は神経生理学の博士ではあるが、この本ではサイエンスライターという立場であり、やや気になる表現もある。私が嫌いな「本能」という言葉がこの本には登場する。「本能」で行動を説明しようとしているわけではないが、雑な言葉の使い方である。まあ、素人向けの分かりやすい説明ということなのだろう。