ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:怪盗ニック登場

図書館で借りた本。

こんな面白いシリーズがなんで有名じゃないんだと思ったけど、ハヤカワミステリから早川ミステリ文庫に入っているので、俺が知らなかっただけで十分有名なシリーズだったようだ。

毎回登場するグロリアとの関係は、すでに1話から一緒に住んでいるけど結婚はしてない関係となっていて、日本版独自編集の短編集とはいってて、たぶん最初からそういう関係で出会いとかはないのだろう。

そしてもうひとり準レギュラーなのがウェストン警部補で毎回ではないものニックを捕まえようとする。

今回ニックが盗むものは、(動物園の)斑の虎、(会社名を示す大きな)真鍮の文字、大リーグ1チーム(誘拐)、(刑務所の中の)カレンダー、回転木馬、恐竜の尾(の化石の骨)、陪審員(12人+補欠1人誘拐)、皮張りの棺、からっぽの部屋(の中にあるもの)、くもった(映画の)フィルム、カッコウ時計、ゴミ袋。

しかしまあ、ニックは盗むものが一般には無価値であることには拘るが、盗むのが難しいということは気にしていなくて、下見もしないで自信満々で引き受けているのが凄い。かといってすごくスマートかというとそうでもなく、銃で撃たれたり相手を殴ったりもしているし、警官に手錠を掛けられたりもしている。そんな時でも、余裕たっぷりという印象である。なんとなくアニメ(漫画)のルパン3世っぽい。

 

図書館で借りたので気づかなかったけど、モンキー・パンチ推奨の帯がついてるのか。これは納得。斑の虎とか実在しないと思うけど、そういうのをひょいと入れてくるところもモンキー・パンチっぽいと思う。

 

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