ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

2019冬アニメ感想

エガオノダイカ

期待は大きかったんだけど、私の期待には応えてくれなかった。

ロボットがどうとか、戦争がどうとかいう以前に、指揮系統がぐだぐだで見ていられない。王国と帝国の対立というのはいい。現実世界を見ると、安直な民主主義の正義というものが信じられなくなっているから、かといって民主主義についてくだらないことグダグダと語る作品は、有名なものが既にあるわけで、それを見たいわけじゃないから。

実験作というか、ロボットの存在を否定するみたいなことがやりたかったのではないかと思うが、あまりうまく行ってない。アルドノア・ゼロみたいな賢い主人公(または脚本家)ならうまく行った可能性もあるとは思う。

 

 

フライングベイビーズ

見る気なかったんだけど、ショートアニメなので見てもいいかなと思ったが、どうもこのアニメの想定対象視聴者に、私のような人間は入っていないようだ。製作コストを抑えるのは悪いことじゃないと思うけど、EDで見る気をなくす。あーあ、やんなっちゃった、あーあ、あーあ、驚いた。

 

レッスン1:フラー!!!

レッスン1:フラー!!!

 

 

同居人はひざ、時々、頭の上。

どんな作品であっても、創作物の登場人物というのは、その内面が描写されている以上、その登場人物は作者の分身なのである。というのが私の考えである。他人が何を考えているかなんて分からないので、作者の考えを出すしかないわけだ。人間でもそうなのだから、猫の考えていることなど分かるはずもない。

で、このアニメでは子猫のハルがこのときこんなことをしたのは、こんな理由があったのでした、みたいなことを後半に描写するという構成なのだが、この構成を取る以上、ハルの行動理由がどれだけそれらしく描かれるかという点が重要であろう。

ところで、この猫なんだけど、年齢がよく分からない。見た目は子猫だが、どういう訳か主人公の青年に対して保護するという感情を持っているようなのだ。とすると子猫に見えるのは漫画やアニメの都合であって、本当はもう成熟して子供のいる母猫なのかも知れない。そういう描写はないけれど。一方、このアニメにはペットショップの店員が登場するだけあって、猫に対してしてはいけないこととかリアルに描写されている。けれども、避妊手術の話は出てこないので、まだ避妊手術をする前の子猫とも考えられる。避妊という生々しい話を故意に避けたとも考えられる。

そもそも自分よりも大きくて餌を与えてくれる相手を保護の対象とみなすというのは子猫でない成猫だとしても、不自然に思えるのである。人間としてみても、持ち家があって職もあり、時々飯を食べるのを忘れるくらいでまったく保護対象とは思えない。しかし、ここで子猫のハルは作者の分身と考えると、一気に腑に落ちる。人間の場合は、持ち家があって立派な職業についている青年に対して、なぜか保護したいなどと思うことがあるらしいのだ。作者の分身だったら、避妊手術なんてものは描けないのも道理であろう。

 

 

えんどろ〜!

もともと期待していないで見たので、落胆もしないというか。時間つぶしに見る分には悪くない。幼女魔王、マオちゃんがいい。しかし、マオちゃんの出ない回もあるので要注意である。キャラデの力というか、絵を見ただけで気力を抜きまくって見るべきアニメだと分かるのはすごいことである。

 

 

グリムノーツ The Animation

ソシャゲ原作。グリムという名だけれども、アニメ化された回の多くは著作権保護期間こそ過ぎているもののちゃんとした作者のいる作品である。が、原作読んでないんじゃないかという気がするんだよなぁ。原作に対するリスペクトがまったく感じられない。創作に対するリスペクトの念のない人たちが創作に関わっているのではないかという疑念がやまない。まあ、ソシャゲプレイしているユーザーも原作なんて読まないんだろうけど。

 

赤ずきんの森

赤ずきんの森

 

 

読書感想:竜に選ばれし者イオン

なんちゅうか、違和感MAXなんだけど、面白いとも言える。まず、第一に書いて置かなければならないのは、「竜に選ばれし者イオン」は続き物の前編であるということである。全然終わっていない。

竜に選ばれし者イオン(上) (ハヤカワ文庫FT)

竜に選ばれし者イオン(上) (ハヤカワ文庫FT)

 

 

竜に選ばれし者イオン(下) (ハヤカワ文庫FT)

竜に選ばれし者イオン(下) (ハヤカワ文庫FT)

 

 これがねえ、結構大きな問題なのである。この上下巻でなんらかのまとまりがあると思ったのだが、そうではなくて、単に連続したひとまとまりの話の前半なのである。上巻を読んでいるときはもっと期待したんだけどなぁ。上巻は陰謀渦巻くという感じで面白かったのである。オーストラリアの人が描く中華(和風も入っている)ファンタジーということで、違和感はあったけれども、それはよい違和感とも言えるものであった。古代中国を模したファンタジー世界でありながら、作者は現代的な問題意識もあって、ル=グィンを思わせるなどと思ったりもしたのである。

しかし下巻になってから、それよりもずっと重大な違和感が出てくるのだ。たぶん、原作者と翻訳者の間のちょっとした行き違いがあったのではないかと思うのである。つまり、日本語には女性語というか、女性らしい話し方というのがあって、このテーマの作品で原作者がその事を知ったら、「前半は男言葉で、後半は女言葉で訳して欲しい」なんて言ったのではないだろうか。言いそうじゃないですか、そういうテーマの話なんだから。ああ、しかし、しかし、そこには重大な誤解があったのだと思う。前半というのはこの上下巻全体のことであって、上巻のことではないと思うのだ。下巻から女言葉になるのはおかしいよ。

まあ、それは重大な問題なのだが、もう一つの問題は、下巻になると陰謀が実現してアクションエンターテイメント物になるということである。ああ、陰謀のままの方が面白かったのに。これも陰謀とアクションの比率を1対1ではなく7対3くらいにしてくれたらよかったのになぁ。

さらにさらに、女マイルズ(マイルズ・ヴォルコシガン)かよとか思いながら読んでいたのに、この上下巻の最後付近で体の骨の傷が治ってしまうのである。マイルズじゃないじゃん。マイルズなんて体の傷が少しずつ治ってきたと思ったら、もっと重大なことになるのに。わかってないなぁ。

まあ、表紙の絵がもろに女になっているのも違和感ある。話の中では読者には女だとバレているけれど、他の人にはそう思われていないはずなのに。

上巻を読んでいたときの期待に比べると、下巻を読むのは結構辛かったな。話の後半となる続編では、女言葉の違和感が多少減じるはずだけど、すぐに続きを読みたい気分ではないなぁ。

アニメ感想:私に天使が舞い降りた!

最初はうざメイドと同じ女ロリコンパターンかと思ったんですよ。でも、うざメイドはすぐに切ったけど、こっちは見続けたのである。うん、これはなかなかいいものだ。なんと言っても、主人公は「みゃー姉」だし「みゃー姉」がかわいい。妹のグサグサ刺さるセリフと、姉想いなところもいい。

で、みゃー姉が入れ込んでいるハナちゃんは、まあふつうに可愛いけどロリっ子たちの中で特にかわいいという訳でもない。というか、お菓子につられてなんでも受け入れてしまうので危険だ。

みゃー姉がいつもジャージを着ているのもいいし、ひとりでコスプレしているところ見られて恥ずかしがるのもいい。みゃー姉のストーカー、松本に対する微妙な態度もいい。

みゃー姉の声優さん(上田麗奈)の演技もいい。

 

『もにょっとした気持ち』

『もにょっとした気持ち』

 
私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

 

 今期見た中で一番かも知れぬ。

映画感想:LOGAN

PS4で金曜日に値引きがあるのでダウンロードしておいて今日見た。映画はあんまり見ないけど、X-MENの中ではウルヴァリン(ローガン)が好きなのだ。野獣だから。

しかし、今回は年老いたローガンの話。ローガンだけでなくプロフェッサーXも年老いているというか、むしろひどい。もっとも私が見たX-MENの映画ではプロフェッサーXはいつもひどいというか、前に見たのは何か教授の能力を拡大するやつだったけど、こいつさえ余計な計画を立てなければっていう気がした。

そして子役のアクションもいい。小さな野獣だ。

それにもかかわらず、やはりこれはタイトルどおりローガンの話で子役は飽くまでも子役に過ぎない。老人たちの話。おっさん映画だ。日本だったらヒーロー物はこうはならないだろう。ホテルで見ていたシェーンはやはり意味があって、悪党でも殺してしまえば人殺しになるとか言っていたのだが、いざ戦闘シーンになるとそんなことはお構いなしに殺しまくる。そこは、やはり野獣だから仕方がない。反省するのは戦いが終わってからなのだ。

そしてウルヴァリンは、X-MENの中でも悪役に作られた(作り直された?)超人なので、今回の作られたミュータントという設定にふさわしいとも言える。

そして最後は、なんかX-MENシリーズの最初に戻るみたいな感じだった。いや大して見てないから違うかもしれんけど。

 

 ひとつ気になったは、親子の情愛みたいなものは余計だったんじゃないかという点である。赤の他人でもいいじゃん。ミュータントの新世代だから守るでもいいじゃん。

アニメ感想:天地無用! GXP

なんとなく天地シリーズを見返したくなって、見たんだが。ああ、今見るとこれもやはり無駄にエロいなぁ。天地シリーズはハーレムものの初期の作品のひとつなんだが、俺がこのシリーズをいいと思うのは、主人公がいわゆる美形ではないという点である。GXPは主人公が違うけど、顔は似たようなものである。もっとも真面目な顔はそれなりに格好いいのだ(特に天地)。

GXPでは主人公の代わりにエロいことをするエロ担当がいて、主人公の評判を守っていると言えないこともないが、やはり無駄にエロい。しかし、天地シリーズのハーレムは女性がかなり強引に迫るパターンなので、そのあたりはまあいいところではある。恋愛に限らず政治も女性中心に回っている気配がある。

そしてハーレムものの代表と言われるだけあって、この作品は重婚エンドである(ネタバレだけどまあいいだろう)。比喩的な意味じゃなくて、重婚の結婚式を挙げるから紛れもなく公式の重婚なのだ。

天地無用!GXP Vol.1 [DVD]

天地無用!GXP Vol.1 [DVD]

 

 そしてこのシリーズで、私が気に入らないのは、血統主義であること。しかしこの作品に限り例外的に主人公が樹雷の血を引いていないようなのだが、裏の設定でどうなっているのかは知る由もない。

結論、やはりこのシリーズは最初のOVAが一番おもしろいような気がする。

アニメ感想:精霊使いの剣舞

あー結構辛かった。エロが多すぎ。エロさえなければ、もう少し評価できるのだが。設定とかストーリーとかはそんなに悪くないと思う。なんといっても途中で切ろうと思いつつ12話も見てしまったから。

一概にエロが悪いというわけではなくて、たとえば「ハイスクールDxD」はエロに必然性があるというか、エロパワーで動いている主人公だから。エロがあるのは当然なのである。むしろ、悪魔が恥じらうところに違和感を覚えるくらいだ。

一方このアニメや、他の似たようなアニメでは、なんかやたら律儀でくそ真面目なキャラがエロまみれで不自然な気がするんだよなぁ。その不自然さは、昔の中間小説(いやこれも概ね読んでないけど)なんかで必ずセックスするみたいな不自然さのような気がするが、たとえば島耕作(読んでないけど)がセックスですべてを解決するらしいけど、それと同様の不自然さというか、島耕作以上に不自然なのは、エロまみれだけどセックスしてない点だな。

もっといい加減な性格のキャラなら納得できるんだけど、例えば山田康雄みたいなキャラとか、ジャン=ポール・ベルモンドを漫画にしたようなキャラとか。

原作からそうだから、アニメに文句を言っても仕方がないのだが、たぶんキャラの顔が良すぎるのが問題なんだと思う。もっと崩れた顔ならラッキースケベでも納得できるのだが。主人公の顔が良すぎるんだよなぁ。これもラノベのイラストからそうなっているんだから勝手にアニメで改変できないだろうけど。たぶん、ラノベのイラストになっているシーンは、主人公が一瞬だけシリアス顔になった瞬間なんだと思う。ふだんは、もっとしまりのないだらけた顔をしているんだよ。

ヒロインたちも、魅力的といえば魅力的とも言えるが、テンプレなので他のアニメのヒロインと交換しても俺は気が付かないぞ。

 

 

 

 

アニメ感想:ワンパンマン1期

ギャグアニメなんだけど、なんていうか、シリアスぶって溜めて落とす系のギャグなんだよね。まあ、面白いんだけど、落とす前の溜めが長過ぎる気がする。ショートアニメだったらもっと面白かったのにと思うのである。

とはいえ、私なんぞは昔の「ゲバゲバ90分」とかを見ていた世代なので、短いギャグの連発という面白さを知っているわけだが、一方で短いギャグを多発するのが、クリエイターの心を侵食するという話も尤もだと思うのである。なので、最近の一発のギャグを放つためにたっぷり溜めるという手法を一概には否定できない。まあ、連発ギャグの場合は数で押すので、そのなかに外れがあっても構わないというスタイルなのだが、溜めて落とす系のギャグだと外すとなかなか影響が大きいので、外さないようにさらにたっぷりと溜める必要がある気がする。それがまたなんというか。

まあ、中にはギャグ部分ではなくて、戦闘シーンが本当に好きで見ている人もいるのだろうけれど。

 

#02 孤高のサイボーグ

#02 孤高のサイボーグ

 

 

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックス)

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックス)